こんにちは! 漢検1級にチャレンジ中のタオルです。
この記事は、「横槍を入れる」という慣用句の意味・使い方・例文・類語をわかりやすく徹底的にまとめました!
結論からいってしまうと、「横やりを入れる」とは、「横から口を出して、人の話や行動を邪魔すること。」という意味があります。
あまり知られていませんが、語源は戦国時代の合戦中のできごとに由来しています。 どういうものかといいますと、「合戦中に横から別の部隊に槍(やり)で攻撃される」という様子から転じた言葉が、「横槍を入れる」なのです。
語源はなかなか恐ろしいけれど、現在では、横から口出しをされて邪魔されること。という少しマイルドな意味に変化しているのです(笑)
あわせて知っておくと便利なマメ知識もたっぷり詰め込んでいるので、さくっとお読みください。
すぐに読める目次
「横槍を入れる」の意味
- 横から口を出して、人の話や行動を邪魔すること。
横から、とは第三者のことです。 第三者(だいさんしゃ)とは、直接関係のない人物のこと。
イメージとしては、友達と楽しく会話しているときに、まったく知らない人から変なちょっかいを入れられて、邪魔されることです。 まったく関係のない人物から会話を妨害されたり、空気を壊されたときは、「横槍を入れられた」「横やりが入った」と表現できる。
「横槍を入れる」の語源
語源は戦国時代の戦(いくさ)が語源になっています。
合戦をしているときに別の敵部隊が、横から槍(ヤリ)を持って攻めかかってくる様子から転じて生まれた言葉
なんと、戦から生まれた言葉だったのです! 現代では、第三者に横から槍で襲われることはありませんが(笑) しかし、語源を知るとなぜ、「横なのか?」「槍なのか?」という小さなギモンが解消できてスッキリしますよね!
「横槍を入れる」は悪い意味で使う言葉
「横槍を入れる」は悪い意味で使われます。 その理由は・・・
- 他人の会話を一方的に妨害するから
- 関係がないのに口出してするから
- 一方的に当人を不快な気持ちにするから
本来であれば、関係性のない人物に口を出されて妨害されることほど迷惑はことはありませんよね(汗)
「横やりが入る」は間違い?
結論からいってしまうと、間違いではありません。 横から口出しをされて会話がストップしてしまったときは、「横槍が入った」と表現することができます。
語源は合戦中に別部隊から横から攻撃されることなので、「横やりを入れる側」「横やりを入れられる側」どちらの立場になっても使える慣用句となっている。
「横槍を入れる」の使い方
使い方は、「横から口出しをされて邪魔されたとき」になります。 言葉の意味をさらに理解しやすくするために例文をいくつかご用意しました!
「横槍を入れる」の例文
- 教室ではクラスの男子に横やりを入れられるから、部室でゆっくり勉強することにした。
- 私の上司はすぐに横槍を入れる癖があり、部下から嫌われている。
- 上司は仕事には口出ししないのに、プライベートの会話にはすぐに横槍を入れてくるのでうっとうしい。
- 親に隠れてゲームをしていたらネコに電源を抜かれてしまった。思わぬ横やりが入ったもんだ。
- 居酒屋で楽しく会話をしていたら酔っぱらいに横槍を入れられてウザ絡みされた。
- リモートワーク会議で議事録をとるときは、会話に横槍を入れることなく、ひたすら他人の意見とアイデアを記録することに徹している。
「横槍を入れる」と「水を差す」の違い
結論としては、両者の慣用句は意味は似ていますがすこしだけ違います。
- 【横槍を入れる】⇒横から口を出して、人の話や行動を邪魔すること。
- 【水を差す】⇒うまくいっている物事に割り込んで、邪魔をしたり乱すときに使う。
「水を差す」には、「物事が順調に進んでいるときに〜」という意味が含まれております。 横槍を入れるは、合戦から転じた言葉になるため、よりネガティブな意味合いが強いです。
よりくわしい解説は以下のページが参考になります。
「水を差す」の意味と使い方をわかりやすく解説【例文と類語も!】
「横槍を入れる」の類語
類語、別の言い換え表現をご紹介します。
- 水を差す
- まったをかける
- 口出しをする
- 邪魔をする
- 妨害
- 阻む(はばむ)
- 遮る(さえぎる)
- 芽を摘む
- 間に割り込む
- 干渉してくる
類語1.
類語2.
類語3.
「横槍を入れる」の英語表現
日本語を直訳した英語は通じないため、「邪魔をする」という意味の英文をご紹介します。
He interrupted my conversation.は「彼は私の話に口を挟みました」
このような英文であれば、横槍を入れられたという意味になります。