ことわざの意味

「渡りに船」の意味と使い方をわかりやすく解説!【例文と類語あり】

こんにちは、漢検1級にチャレンジ中のブログ運営者のタオルです!!

このページでは、「渡りに船(わたりにふね)」の意味・使い方・例文・類語をわかりやすく解説しました♪

渡りに船」とは、「困っているときに、ちょうどよく助けになる人や環境に恵まれること。」という意味があります。

困っているときに都合が良いことが起きることを指す慣用句であり、語源となっているのは仏教の法華経(ほけきょう)というお経から由来しています。

正確さ、わかりやすさ重視でまとめているので、ぜひ参考にしてください♪

「渡りに船」の意味

「渡りに船」の意味
  • 困っているときに、ちょうどよく助けになる人や環境に恵まれること。

意味は、「都合が良いこと」「運が良いこと」という状況につかわれる慣用句です。

  • バスに乗り遅れそうになったが、たまたま雪の影響で到着時間が遅れて乗り遅れずに済んだ。まさに渡りに船とはこのことか。

このようにタイミングが合い、困っているときに救われるような状況を表現する慣用句です。

「渡りに船」、「渡りに舟」どちらも正解である。
ちなみに、舟は手漕ぎボートなどの小さな乗り物に使われる。

「渡りに船」の語源

「渡りに船」の使い方

使い方は、困っているときに集うよく助けになる人や環境に恵まれたとき

あくまでも向こうから幸運がやってくることを意味する慣用句する。 実際に例文で使い方をチェックしてみましょう!

「渡りに船」の例文

例文をご紹介します。

「渡りに船」の例文
  • はじめての東京で迷っていたら、たまたま同級生に合って目的地まで同行してもらった。渡りに船であった。
  • 部活の朝練に行くときに自転車がパンクしてしまった。しかし、父が休日だったので車で送ってもらえることになった。遅刻をしていたら顧問に怒鳴られていたので、渡りに船で助かった。
  • バスに乗り遅れて絶望していたら、たまたまタクシーが通りかかって遅刻せずに街にあった。まさに渡りに船である。
  • 時間つぶしにたまたま立ち寄った本屋で、手にとったビジネス書に自分の悩みの解決策が書いてあった。渡りに舟とはこのことか。早速その本を買って行動することにした。

使い方としてはこのようになります。 あちらから助けられる環境や機会が偶然やってきたときに使える慣用句です。

人間であれば、誰しもピンチのときに都合よく助け舟となるできごとやご縁に恵まれたことが1度はあるはずです。 ちなみに、私は先日、ビジネスで自分ひとりでは解決できない問題がありました。

しかし、後日別の用事でお会いした人物が、まさに私のビジネスの問題点を解決してくれるスペシャリストだったのです。 その場で無料でサクッと3分くらいのアドバイスによって、すんなり解決してしまったのです。

まったく関係のない思わぬ場所で、まさか自分の仕事の悩みが解決するなんて思いもしなかったです。まさに渡りに舟で大変感謝しました。

タオルちゃん
タオルちゃん
実は、人生には何度も渡りに船は経験しているけど、本人が気がついていなかったり、チャンスを掴み取ることができていない可能性もあるよね
トリ
トリ
そう考えると、渡りに船は確率的にものすごく果てしないものなのかもしれないなぁ

「渡りに船」の間違った使い方

よくある間違った使い方としては、「渡りに船は、向こうからやってくるのではなく、自分から掴むものだ」という考え方です。

語源となっている、「法華経(ほけきょう)」のエピソードは、「河を渡ろうと思っているけれども、手段がなくて困っている。しかしタイミング良く船が通りかかった」というもの。

つまり、本人の努力などではなく、あくまでも仏教のベースとなる仏さまの加護(かご)であるという考え方です。

法華経(ほけきょう)は人々の苦しみをとって、願いを満たしてくれるお経として現在でも大切にされています。 つまり、渡りに船は仏の慈悲(じひ)のように、困っているときに助けを出してくれる貴重なものという意味合いがあります。

トリ
トリ
仏教が語源ということを現在では知らない人のほうが多いよね
タオルちゃん
タオルちゃん
今は仏教の考えも薄まって、「ラッキーなこと」という意味合いで認知されている慣用句になるよね

仏教の語源であることを知っておけば、実はすごく深い慣用句であることがわかります。 そして、「自分の力で掴み取った」という傲慢な考え方もなくなるし、感謝の心を持つ謙虚な姿勢も手に入りますよね。

ブログ運営者の私は、無宗教ではありますが、仏教や神道などの考え方はリスペクトしており、学びが多いため、大切にしている考え方も多数あります。

「渡りに船」の類語

類語の慣用句、ことわざ、四字熟語をご紹介します。

「渡りに船」の類語
  • 地獄で仏に会ったよう(じごくにほとけ)
  • 日照りに雨(ひでりにあめ)
  • 闇夜に提灯(やみよにちょうちん)
  • 棚からぼたもち
  • 得手に帆を揚げる(えてにほをあげる)
  • 干天の慈雨(かんてんのじう)
  • 願ってもない助け
  • 盲亀浮木(もうきふぼく)

類語には、このような「ことわざ」「慣用句」「四字熟語」があります。 どれも、それぞれの意味が込められており、非常に深い言葉ばかりです。

類語をさらに詳しく知っておくことで、教養が深まるだけではなく、「渡りに船」をさらに理解するきっかけとなります。

タオルちゃん
タオルちゃん
類語のことわざをさらに深堀りして解説していくにゃ!!

【類語】「地獄で仏に会ったよう」の意味

「地獄で仏に会ったよう」とは、困っているとき、危険なときに思いがけない助けにあって喜ぶこと

地獄という恐ろしい場所で、仏教の仏さまのような慈悲深い人に出会ったような喜び、嬉しさを表現していることわざ。 地獄に仏と省略して使われることも多い。

タオルちゃん
タオルちゃん
地獄に仏ということわざは、まさに天国と地獄を表しているようなわかりやすい表現だね
トリ
トリ
渡りに船と同じで、困っているときにちょうど助けるになる人物と巡り合うという意味になるね

【類語】「日照りに雨」の意味

日照りに雨(ひでりにあめ)とは、連日の日照りにより乾燥しきった田畑に恵みの雨が降り注ぐこと

意味合いとしては、救いに恵まれる。願っていたことが起きて、助かるという意味がある。 かつては田んぼの農作物に水を与える設備が今よりもずっと進歩しておらず、雨が頼りだった。

しかし、連日のカンカン照りが続くと、栄養である水分が農作物にいかず枯れてしまったり、不作になってしまうこともある。 食べ物がなくなると生きていくのが厳しい時代において、干ばつは非常に深刻な問題でした。

そういったときに、天から降り注ぐ恵みの雨は、一筋の光明が差し込むかのようなありがたさがあった。

渡りに船と似ており、「困っているときにちょうど助けがやってきた」という意味合いが含まれている。

【類語】「闇夜に提灯」の意味

「闇夜に提灯」とは、ひどく困っているときに助けになるものに出会うことのたとえ

昔は、今とは違い電灯もなく、夜になれば街は真っ暗闇でした。 そこで活躍したのが、提灯(ちょうちん)というアイテム。 提灯とは、紙の中にろうそくを入れて明かりを灯す道具。

江戸時代まではちょうちんが使われており、江戸時代後期になると電球が発明されたため、徐々に日用品としての出番はすくなくなった。 その代わり、宗教儀式などでは現在でもつかわれている。

【類語】「棚からぼたも」の意味

「棚からぼたもち」とは、思いがけぬ幸運に巡り合うこと

語源となっているのは、棚からぼたもちが落っこちてきて、眠っている人の口のなかに入ったことから。 まさに、苦労をせずにラッキーなことに巡り合うという意味があることわざ。

当時は、砂糖という甘味料はものすごく値段が高い貴重品でした。

一般人が食事で気軽につかうことができないレベルの貴重品だったので、何もしていないのに甘くておいしいぼたもちを食べることは、まさに思いがけない幸運に巡り合うことだったのです。

トリ
トリ
ことわさの語源を深堀りすると、当時の経済状況などが見えてくるからおもしろいよね

【類語】「得手に帆を揚げる」の意味

「得手に帆を揚げる(えてほにあげる)」とは、絶好のチャンスが到来したときに、逃すことなく活用すること

自分が得意とする分野や、技術を発揮できるチャンスにここぞと張り切るときなどに使われます。 語源は、帆船についている帆(ほ)です。

(帆船とは、帆に風を受けて進むふねのこと)

追い風が来たとき、帆船(シップ)の帆をあげることで風力を活かして、一気に加速前進することができることから、転じて使われるようになった。

向かい風であれば、帆をあげても意味がないため、絶好のチャンスが来るのを待ち、追い風が来たら一気に進むという意味がある。 (得手とは、得意なわざのこと。)

【類語】「干天の慈雨」の意味

干天の慈雨(かんてんのじう)とは、日照りが続くときに降り注ぐ、恵みの雨。

困っているときに差し伸べられる救いの手という意味がある。 かつては農作物は天候次第で、大きく収穫量に差がついた。

現在とは違い、農作物で食いつなぐことでしか生活できなかった農民にとっては、雨が少なすぎる極端な天候はまさに致命的でした。

そういった日照りの続く日に、恵みの雨が振ることを「干天の慈雨」と言った。

渡りに船とは、「都合が良いことが起こり救われる」という点が共通している。

「渡りに船」の対義語

対義語は以下の4つが存在しています。

「渡りに船」の対義語
  1. 泣きっ面に蜂(なきっつらにはち)
    意味⇒不幸、災難が重なること。
  2. 弱り目に祟り目(よわりめにたたりめ)
    意味⇒困っているときにさらなる不幸・災難が重なること。
  3. 一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)
    意味⇒1つの災難が去ってまたすぐに災難が降りかかること。
  4. 痛む上に塩を塗る(いたむうえにしおをぬる)
    意味⇒悪いことの上にさらに悪いことが起こること。
  5. 踏んだり蹴ったり(ふんだりけったり)
    意味⇒ひどい仕打ちを重ねられること。連続の災難。

どちらも、渡りに船とは正反対の意味があります。 不幸のダブル盛り状態であり、すごく災難に見舞われている様子を意味しています。

泣きっ面に蜂(なきっつらにはち)とは、泣いてむくみ、ひどい表情になっているのに、さらにハチに顔をさされて被害が深刻になることが語源となっている。 まさに不幸の連続と表現するにふさわしい光景ですね…

「渡りに船」の英語

英語では、「You’re a lifesaver.(あなたは渡りに船です)」という表現ができます。

直訳をした英文がないため、意味をフォローした表現になります。

ちなみに、「lifesaver.(ライフセーバー)」とは、困っているときに助けてくれる人のことを指します。

まとめ

それではおさらいしていきます!

  • 意味は、困っているときに、ちょうどよく助けになる人や環境に恵まれること。
  • 語源は仏教のお経である「法華経(ほけきょう)」から由来。
  • 類語は「地獄に仏」「日照りの雨」
  • 対義語は「泣きっ面に蜂」「弱り目に祟り目」
  • 英語「You’re a lifesaver.」

以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございました!! あなたの1日が素敵な日になりますように♪