言葉の意味と由来

【とどのつまり】意味と語源をわかりやすく解説!【例文つき】

とどのつまり」とは、結局・行き着くところ。という意味があります。

実は、とどのつまりの語源はお魚だということをご存知でしょうか??

このページでは、とどのつまりという言葉の意味をわかりやすく説明しています!! 使い方、例文、類語、語源などをやさしく説明しているので参考にしてください。

たった1度読めば、あなたが生きている限りずっと役立つ知識を2分でマスターすることができます。

ちなみに、「とどのつまり」という言葉はネガティブで悪い表現で使われる言葉です。

「とどのつまり」の意味

意味をわかりやすく解説します。

とどのつまり 意味

【意味】結局、行き着くところ。
「最終的には〜」という意味がある。

(例)「いろいろ試したが、とどのつまり業者に依頼したほうが早かった」

とどのつまりとは、「結局は」「最終的には〜」という意味があります。

「つまり」=「詰まり」「詰まる」という意味なので、「とどの詰まり」と書くこともあります。

「とどのつまりの」の語源は魚

「とどのつまり」の語源は魚です。 ボラという魚が由来となって、「とどのつまり」という言葉が使われるようになりました。

ボラが「とどのつまり」の語源

ボラは全世界どこにでもいる魚です。
食用として捕獲される魚なのですが、この魚はいわゆる出世魚(しゅっせうお)。

「オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド」という順番で成長していく。

最終的に、「トド」になることから、「トドの詰まり」という言葉の語源になっている。

実は、お魚のトドが語源になっていたのです!! トドというのは、アシカの仲間のトドではなく、ボラの最終形態です^^

もう1度、ボラの出世順に並べておきます。

オボコ

スバシリ

イナ

ボラ

トド(とどのつまり)

このような流れで成長していきます。 ちなみに、日本でも地域によっては呼び名が異なることがあります。

氷見の寒ブリなどで有名な「ブリ」とい魚も出世魚です。

ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ

このように出世していきます。 こちらも、地方によっては呼び名の順序が変わることがあります。

とどのつまりは、「最終的に」「行き着くところ」という意味があるため、オボコという魚が最終的に行きつく成長段階が「とど」なのです。 とどがゴールなので、詰まり。 このようにして覚えておけば、一生わすれないので便利ですよ(^O^)b

「とどのつまり」を使った例文

いくつか例文をご紹介します。 例文を読むことによって「とどのつまり」という言葉を理解しやすくなるメリットがあります!!

とどのつまり、悪いのは僕ってことかい?
とどのつまり、こういうことでしょ? わざわざ言わなくて結構です
とどのつまり、やるべきことはわかっているのだから、早めにやったほうがいいよ
色々がんばってはみたものの、とどのつまり無駄だったということか
ごちゃごちゃ言っているけど、とどのつまり私に腹を立てているってことでしょ?

例文を読むとおわかりですが、とどのつまりは基本的にはネガティブな表現でつかいます。 ですので、間違って使ってしまうと、相手から冷たい人だと思われるかもしれません..。

トリ
トリ
僕って行動力がないんだよね〜
タオルちゃん
タオルちゃん
とどのつまり、行動して失敗するのが怖いんでしょ
トリ
トリ
….

というように、すごく冷たくあしらったような言い方となってしまいます。 相手を否定するつもりがないときは、「それってこういうこと?」と表現するのが無難です(笑)

「とどのつまり」の類語

類語、関連ワードをご紹介します。 類語をチェックすることによって言葉の意味を深く理解して、記憶に定着させやすいメリットがあります!!

「とどのつまり」類語

挙句の果て→色々な経過を経た最後
最終的に→最終
終に→さまざまな過程を経て実現したさま
迚もかくても→どうやっても
さしづめ→結局、要するに

個人的には、「とどのつまり」はネガティブな意味合いが強いため、日常生活ではなるべく使わないようにしています(笑)

もっと、やわらかくて伝わりやすい表現が好きなので、別の言葉に言い換えることが多いです。

意識して使っているのは、「つまりは◯◯ってこと?」「ということは◯◯ってことかな?」というように、やさしくわかりやすい表現を選んでいます(^O^)b

言葉は意味を知ることも大事ですが、1番重要なのは「相手に伝わること」ですよね!!

まとめ

「とどのつまり」が出世魚のボラから由来しているということは、あまり知られていないですよね。 私は、実家のすぐ近くに魚屋さんがあったので、そこで聞いたことがあるのでなんとな〜く記憶しておりました。

でも、「とどのつまり」という表現は日常ではあまり使わない言葉ですよね。

紆余曲折あった最後の結末という意味ではありますが、やはりどうしてもネガティブな意味合いが強くなるため、個人的にはあまり好きな言葉ではありません(笑)

ちなみに、ボラの1つ前の姿が「イナ」という魚なのですが、「いなせだね」という言葉の語源になっています。

「いなせ」とは、江戸時代の若者に流行った髪型が、「鯔背銀杏(いなせいちょう)」という名前でした。 「イナという魚の背中」に似ていることから、かっこいい・男前という表現を「いなせ」というようになったそうです!!

この画像のような髪型が江戸の、日本橋の魚河岸ではやっていたそうですよ〜。

現在では、絶対に流行しないであろう髪型ですね(笑) まさに江戸時代!!という雰囲気がたっぷり感じられるヘアスタイルです。

言葉っていろいろな糸で繋がっているのでおもしろいですね♪

それでは最後までお読みいただきありがとうございました(*^^*)