言葉の意味と由来

【棚に上げるの意味は?】類語や語源、例文をわかりやすく解説!

棚に上げる」の意味は、問題を見て見ぬ振りをすること。嫌なことは先延ばしにするという状態を表した言葉です。

正直にいってしまうと、あまり良いイメージがない言葉ですよね(笑)

しかし、意味をしっかり理解しておくとすごくいい効果もあります。 それは、「自分自身が棚に上げる行為をしなくなる」というメリット。

このページでは、言葉の意味、類語、語源、例文をわかりやすく解説しております。

1度覚えてしまえばあなたが生きているかぎり一生使える知識をたったの2分でマスターすることができます! ぜひ、チェックしてください(^O^)b

棚に上げるの意味

読み方は、「たなにあげる」です。

棚に上げる 意味

【意味】知らない顔をして問題を見て見ぬふりをすること。不都合には触れないさま。

別の言い方をするならば、「自分に甘いくせに人に厳しい」

棚に上げるという言葉は、基本的には、悪い印象、ネガティブなイメージを表現するときに使われます。

(例)「あの上司は自分の実力を棚にあげて部下を怒ってばかりいる」

このように、「直面したくない問題」を見て見ぬ振りをしているくせに、別の人は怒ったりしているという状態を「棚に上げている」といいます。

すごく情けない光景ではありますが、人間なら誰しもが棚に上げて言い訳をしたり、やるべきことを先延ばしにした経験があるはずです。 私もたくさん思い当たるふしがあります(笑)

棚に上げるの語源と由来

棚に上げるというのは商人から生まれた言葉という由来が有力だそうです。

棚に上げる 語源と由来

商売をしている商人は、ビジネスの需要と供給を安定させるためにバランスを取っていました。

そのときに、売らない商品やいったん販売をストップする商品を棚の上に上げて管理していたそうです。

この状態が由来となって、「棚に上げる」という言葉が生まれたと考えられています

本来は、悪い意味やネガティブなイメージなどはなく、商人がじぶんの商売を潤滑に回すための工夫から由来していることがわかりました!!

今となっては、半ば悪口のような使い方をされることが多いですが、語源を理解しておくと言葉に対するイメージが180度ガラリと変化しますね(^O^)

商人が商品を棚に上げて保管する様子を、人間の「見て見ぬ振りをするさま」を比喩として表現した言葉が→棚に上げる

昔の人たちは、知恵と比喩によって上手にものごとを例えてきたのだと思うと、言葉ってあらためてオモシロイですよね〜!! 時代によって意味が変わったり、由来や語源をほとんどの人が知らないのに言葉として残っていたりと。

知識をつけておけば、こうした言葉の楽しみ方も学べるのでやはり勉強というのはすごく魅力的なものですね\(^o^)/

「棚に上げる」の類語

類語、似ている表現、慣用句をいくつかピックアップしてご紹介します。

「棚に上げる」の類語

放置、手放し、手がつけられない、置いてけぼり、投げ捨てる、リタイア、塩漬け、ほっておく、休眠、持て余す

こうして類語を比較してみると、「棚に上げる」という言葉の理解度が深まりますね!!

似ている表現として、「棚からぼたもち」という言葉がありますが、意味は完全に別物です。 意味としては、「たいした行動もしていないのにラッキーが身に起こること」です。 宝くじは、まさに棚からぼたもちだったりします。 3億円を稼ぐような価値を提供していなくても、たまたま購入した宝くじでお金をゲットしてしてしまうのは、棚ぼた状態です!

「棚に上げる」の使い方と例文

いくつかの例文をご紹介します! 例文を読むことによって、「棚に上げる」という言葉の理解がしやすくなるため、参考にしてください。

「棚に上げる」の使い方と例文

・上司は自分が遅刻していることを棚に上げて、部下には時間管理にはすごく厳しい

・自分の弱点を棚に上げて、他人の弱点をすぐに指摘してしまうような人は弱虫である

・嫌なことを棚に上げて逃げ回っていても問題がなくなるわけではない。むしろ問題はより深刻になってゆく。

・人に厳しく、自分にやさしいAさんはまさに棚に上げる天才である

・小学生は夏休みがはじまると宿題を棚に上げて遊びにうつつをぬかす。しかし夏休みが終わりに近づくと先延ばしにしたツケが回ってくる

「棚に上げる」は、嫌なことは見えないふり、先延ばしにするという意味があるため、できれば人生であまり使いたくない表現ですよね(笑)

自分が棚に上げていることを1つ1つ下ろして片付けていく時期も必要だなと、自戒の念を込めて書いております(*_*)アワアワ

まとめ

自分に対しても、相手に対しても「棚にばかり上げて〜」というような言い方はしたくないですね(笑)

「医師の不養生(いしのふようじょう)」という言葉も、棚に上げるとかなり意味が似ています。 医師の不養生は、「わかっているのに適切な行動をしないこと」です。

たとえ、医学にくわしい医者だとしても風邪をひいてしまうようなことをしていたら風邪を引くし、病気になるような食生活をしていたら病気になってしまう。という意味。

こういった言葉は、「頭ではわかっているけど行動できない..」という状態ですよね。 棚に上げてしまうのも、問題を直視したくないから先延ばしにしてしまう人間の弱さが原因です。

どちらにせよ、特効薬は「今すぐやる」というのが科学的に正解だそうです! 東進ハイスクールの林修先生も、「いつやるの?今でしょ!!」と言っているように、今やらないことを先延ばしにしてしまうのは、まさに棚に上げるという状態になります。

この言葉は非常に学びが多いため、私も気をつけて生きていきたいなとおもいました(^O^)

それでは最後までお読みいただきありがとうございました!!