たかをくくるとは、「その程度だろうと安易に予測する・大したことはないと見くびる」という意味があります。
漢字で書くと、「高を括る」になります。
実は、「たかをくくる」とは、お米の収穫量をあらわす「石高(こくだか)」に由来しています。
このページでは、「たかをくくる」について意味・使い方・語源・類語・例文・英語表現をわかりやすく徹底的に解説しました!! ぜひ参考にしてくださいね。
ちなみに、お米の収穫量である石高(こくだか)は1石あたり150キロです。 現在の紙幣価値に換算すると約5万円程度といわれております^^
「たかをくくる」の意味
漢字で書くと、「高を括る(たかをくくる)」となる。
- その程度だろうと安易に予測する
- 大したことはないと見くびる
「たかをくくる」とは、別の言葉でいいかえるならば、「軽く見る」という表現をすることができます。
漢字で書くと、「高を括る」となりますが、「括る(くくる)」には「ばらばらのものを1つにまとめる」という意味が含まれております。
「たかをくくる」の語源・由来
語源は、お米の生産量に由来しているのです。 諸説あるようですが、なかでも有名な一説をご紹介します。
お米の収穫量はかつて「石高(こくだか)」と呼ばれておりました。
戦国時代では、お米の収穫量によって国の経済力・領地の広さを決めていました。
当時、相手の国のお米の収穫量を低く見積もり、戦の準備を怠り、油断したことで負けてしまったことから由来して、
「高を括る」という言葉が生まれたという説があります。
たかをくくるの語源は、お米の収穫量を示す「石高(こくだか)」から由来している。
戦に負けた国が相手国の石高を低く見積もったことから、
「高を括る」という言葉が広まったといわれる
「きっとこの程度だろうと安易に予測」してしまった結果が、国を滅ぼしてしまう一大事までつながるというすさまじい時代ですよね。
ちなみに、1石150キロの価値は、現在の計算になると約5万円くらいであると考えられている。(計算方法や価値の産出には諸説あり)
「たかをくくる」の使い方
「たかをくくる」は基本的に、悪い意味として使われます。
語源が、相手国の石高を「この程度だろうと安易に予測」してしまい、敗戦したことが由来しているため、良い意味では使われない慣用句です。
ネガティブな意味を持つため、使い方と使う相手に注意してください
「たかをくくる」の例文
- 自分の学力をたかをくくり油断していたら志望校に落ちてしまった。
- 友人の実力にたかをくくっていたら追いつけないくらいの差が開いた。
- 年下だからとたかをくくっていたら自分より圧倒的な教養と知識をもっていた。
- たかをくくると必ず痛い目に合うから気を抜かないように注意して生きている。
- どうせ大したことないとたかをくくりケガを放置していたら痛みがおさまらず病院に行くと骨折していた。
「たかをくくる」には、馬鹿にする、軽視するという意味が含まれているため、「甘く見ていたら◯◯になった」という使い方をすることができます。
「たかをくくる」の類語
類語をご紹介します。
- 軽視する
- 重要視しない
- 甘くみている
- 過小評価
- 見くびる
- 見損なう
- なめる
- 見下す
- 低く見積もる
- 決めつける
類語を見ると、いかにも足元をすくわれてしまいそうな言葉がずらりと並んでいます。
「たかをくくる」の対義語
反対の意味となる、対義語をご紹介します。
- 過大評価
- 重要視する
- 多く見積もる
「たかをくくる」の英語表現
英語では、「underrate」という表現ができます。 意味としては、「underrate(低く評価する)」ということになる。
まとめ
それではおさらいしていきます!
- 意味は、「その程度だろうと安易に予測すること」
- 語源は、石高(こくだか)に由来している
- 類語は「軽視する」
- 対義語は「過大評価」
- 英語は「underrate」
以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました!!