「したたか」とは「強くててごわいさま、一筋縄では行かないさま、強く屈しないこと」という意味があります。
このページでは、「したたか(強か)」という言葉をわかりやすく解説しています!
意味、使い方、例文、類語などをやさしく説明しているのでぜひ参考にしてください。
ちなみに、「したたかな人間」「したたかな女性」という表現は悪口と思われていますが、実はネガティブで否定的な意味は本来いっさいないことをご存知でしたか?
1度読めば、絶対に忘れない言葉の教養をたったの2分でマスターすることができます!
したたかの意味
【意味】
- 強くて手ごわいさま
- ひとすじなわではいかないさま
- 程度が激しい、甚だしい
- 強く屈しないこと
以下のようなニュアンスで使われることがあります。
- したたかな女性はどんな時代でも生きていける
- したたかな人は扱いが難しい
状況によっては、ポジティブな意味として肯定的に使われることもあるますし、「あの人はしたたかな女だから〜」とネガティブな否定的な使い方をすることもあります。
ちなみに、「したたかな女」とは強くて他人の思い通りにはならない手強い女性という意味になります。 もちろん、良い意味としても使いますが、世間一般では陰口や悪口として使われることが多い。
「その人は計算高くてしたたかな女だ」「腹黒くてしたたかな女なんだよね」というような悪口をドラマなどで耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
漢字で書くと「強か」
「したたか」を漢字で書くと「強か」になります。
まさに、強くて屈しない、手強い状況を文字から読取ることができますよね! ちなみに、「つよか」は読み間違いなので、注意してくださいね。
したたかの使い方
したたかは日常のあらゆる場面で使うことのできる言葉です。
しかし、「腹黒い・傲慢な・計算高い」という間違ったニュアンスで一般的にイメージされている言葉なので、相手に使ってしまうと、勘違いされてしまう可能性もあります。
強くて、屈しないさまを「◯◯さんはしたたかですよね!尊敬しています!」という使い方をしても、相手からするとイヤミに聞こえてしまう可能性もあります。
あくまでも、勘違いが生まれない状況や相手に使うのが理想です。 もしくは、強かを「粘り強い」という表現に言い換えると誤解されずにコミュニケーションを取ることができます。
「したたか」の例文
したたかという言葉を使った例文をご紹介します。 ぜひ、参考にしてください。
- したたかにビジネスを展開して盤石な状態を目指す
- 私の母やしたたかな女性である。非常に尊敬できる母親です
- したたかに受験勉強をして、必ず目標の大学に合格してみせる
- 近所の奥様方に「あの人はしたたかな人ね」と陰口をされた
- 令和はしたたかに生きていける人間が有利な時代である
- 起業家はしたたかに働き時代を切り開いてきた
- 他人からなんと言われようが自分の信念に従って強かに生きる
- したたかさがないと一流のサラリーマンにはなれない
- したたかさは本気である証である
したたかとは、「強くて手強いさま、屈しないこと、ひとすじなわではいかないさま」という意味があるため、決してネガティブな使い方は正しくはないのです。
しかし、嫌味な言い方として使うこともできるため、言葉の意味を正しく理解している教養がある相手に使わないと、勘違いされてしまう可能性があります。
ここが言葉の難しいところなので、ぜひ使う相手を選んで使用してくださいね(¯―¯٥)
「したたか」の類語
類語をご紹介します。
- 勇敢
(意味・勇気があり、物事をおしきってするさま) - たくましい
(意味・意思が強くてくじけない) - しぶとい
(意味・困難に負けず強い) - 一筋縄では行かない
(意味・普通のやり方では思い通りにならないさま) - 甚だしい
(意味・程度が激しい)
「したたかな女性」という悪口として使われるときは、程度がいきすぎた行為や様子などに対して、「したたか」という表現を使うことがあります。
しかし、「したたか」という言葉には悪意や悪口という意味はほぼないため、否定的なニュアンスだけで使ってしまうのは誤用です。
「負け犬の遠吠え」的な使い方として「あの人はしたたかだから〜」という表現をするドラマに出てくるおばさんを見たことがあるかもしれません(笑)
したたかは人に使うと失礼になる?
結論としては、失礼にはなりません。 あくまでも、言葉の意味としては否定的なニュアンスはほぼ無いに等しく、むしろ力を認めている肯定的な言葉になります。
先ほどもいいましたが、「したたかな女性」という悪口を女性同士で使うときは、あくまでも「相手の力を認めた上での負け犬の遠吠え的なニュアンス」としての使い方になります。
つまり、本人の目の前では言えないから裏でコソコソ陰口を言っているような状態になるのです。
注意点としては、日本人の9割以上が「強か」という言葉の正しい意味を理解しておらず、ぼんやり否定的なニュアンスとして誤解しています。
あなたは正しい意味のつもりで使っていたとしても、
相手には誤解を与えてしまう可能性もあります。
「したたかな女性」の意味
意味は、「強くて何事にも屈しない女性」「しっかりしている女性」という意味があります。
世間一般として使われる「腹黒い女」や「計画的な女」という悪口は本来の意味としてはハズレてしまっています。
悪口として使う相手も、その女性の力量や実力を認めた上での悪口となるため、意味として半分正解・半分間違いでもあるのです^^;
ここらへんが日本語の難しいところであり、自分は褒め言葉として使っているのに相手に誤解されてしまうこともある危険なワードです(笑)
言葉は相手の尊厳を高める武器にもなるし、傷つけてしまう凶器にもなります。
例えば、「準備万端」という言葉は、「準備オッケー!」という意味で使われがですが、本来の意味としてては「準備はすべて」という中途半端な言葉なのです。 「準備万端で整いました」と言わなければ、準備オッケーという表現にはならないというケースもあります。
⇒【準備万端の意味】語源や由来は?【9割の人が誤解している】
このように、日本語は勘違いされた意味が正しい言葉として利用されていることがあるため、相手に使うときは注意してくださいね!
まとめ
それではおさらいをしていきましょう!
- したたかは強くて「手強いさま」「一筋縄では行かない様」「強く屈しないこと」
- 漢字で書くと「強か」
- 本来の意味に悪いニュアンスはない
- したたかな女性は悪口ではなく、「強くしっかりしている女性」という意味
- 相手が誤解していると意味が正確に伝わらないので注意
- 類語は「大分、至って」
「したたかな女性」はすごく腹黒そうに見えて、「したたかな経営者」はすごくあくどい金儲けをしていそうな社長というイメージがありますよね(笑)
でも、言葉の意味を知ってしまえば、こういった誤解は解けるはずです!
「したたかな女性」⇒強くてしっかりしている女性
「したたかな経営者」⇒強く屈しないビジネスマン
教養さえあれば、世界をより鮮明に正しく捉えることができます! それでは、以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました♪