獅子奮迅(ししふんじん)という四字熟語はものすごく難しそうなイメージがありますが、実は意味はシンプルです。
「獅子奮迅」とは、「獅子が奮い立って、猛進するような激しい勢い。」「またはそのような勢いで活動すること。」という意味があります。
たとえば、獅子(ライオン)のように激しい勢いで仕事をするサラリーマンの様子を、「獅子奮迅の働きっぷり」という表現することもできる。
このページでは、「獅子奮迅」の意味・使い方・例文・類語・対義語をわかりやすく徹底的にまとめました!
ぜひ参考にしてくださいね。
すぐに読める目次
「獅子奮迅(ししふんじん)」の意味
- 獅子が奮い立って、猛進するような激しい勢い。
- またはそのような勢いで活動すること。
獅子(しし)とは、ライオンのことです。
奮迅とは、激しく奮い立つこと。
「獅子奮迅の働きっぷりでピークを乗り越えた」というような使い方もできる。
仏教では獅子は守護動物
文殊菩薩はライオンに乗っている
仏教では獅子(ライオン)というのは守護動物(しゅごどうぶつ)として扱われています。
たとえば、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)はライオンに乗っています。 仏像や絵では、しっかりとライオンの上に乗っている様子が描かれている。
ちなみに文殊菩薩(もんじゅぼさつ)は、「三人寄れば文殊の知恵」ということわざの語源になっています。 意味は、3人の人が集まれば文殊菩薩のように素晴らしい知恵が生まれるというもの。
文殊菩薩は、智慧(ちえ)を司る菩薩です
「奮迅(ふんじん)」は勇み立つこと
奮迅とは、勇み立つことです。 わかりやすい言葉で表現をするならば、勇気を出して決意すること。
このような使い方をすることができます。 激しく奮い立っている様子にたいして使える熟語なので、覚えておくと便利です。
「獅子奮迅」の使い方
獅子奮迅の使い方は基本的にポジティブで勢いのある状況で使用されます。 スポーツやビジネスの現場など、多方面で汎用性のある四字熟語となっている。
「獅子奮迅」の例文
- 獅子奮迅の活躍によって見事に売上をV字回復させた。
- 大好きな野球チームが獅子奮迅の快進撃によって大逆転勝利を果たした。
- 少年マンガは主人公が獅子奮迅の活躍をして勝利をもぎ取るというのが鉄板だ。
- 自社のマーケティング部は獅子奮迅の活動によって会社に大きな利益をもたらした。
- 営業の先輩の働きっっぷりはまさに獅子奮迅という言葉がピッタリだ。
使い方としてはこのようになります。 ライオンが奮い立つかのような勢いで行動をする様子につかえる言葉になるため、すごく汎用性が高くポジティブな表現となります。
「獅子奮迅」という四字熟語はポジティブで明るいイメージが強いため、意味をしっかり覚えておけば便利です。
「獅子奮迅」の類語
- 大胆不敵(だいたんふてき)
意味⇒度胸があり恐れ知らず。 - 猪突猛進(ちょとつもうしん)
意味⇒目標に向かって向こう見ずに突き進むこと。 - 勇往邁進(ゆうおうまいしん)
意味⇒恐れることなく、自分の目標に向かって突き進むこと。 - 電光石火(せんこうせっか)
意味⇒を打ったときに出る火のように動きが非常に素早いたとえ。 - 迅速果敢(じんそくかかん)
意味⇒素早く物事を処理して、勇気を持ち決断する。 - 即断即決(そくだんそっけつ)
意味⇒瞬時にその場で決めること。 - 意気軒昂(いきけんこう)
意味⇒威勢のいい様子。
類語にはこのような四字熟語があります。 どれも勢いを感じるポジティブな意味があるため、座右の銘などにも採用される人気の言葉です
類語をもう少し深堀りをして、使い方や例文などをあわせてご紹介します。
類語1.「勇往邁進」の意味と使い方
非常に前向きで力強い四字熟語です。 邁進(まいしん)とは勇敢に突き進んでいくという意味があるため、ビジネスシーンなどではよく使われる熟語である。
使い方は以下の例文をチェック。
- 起業すると決めた日からずっと勇往邁進で生きている。
- 勇往邁進している人はキラキラ輝いていてかっこいい。
類語2.「迅速果敢」の意味と使い方
素早く物事を処理して、勇気を持って決断するということは、人生やビジネスでは欠かせない要素になってきます。
- 上司の迅速果敢な働きっぷりに圧倒される。
- ビジネスの現場では迅速果敢が常に求められている。
- 迅速果敢であるためには知識と経験は欠かせない。
類語3.「猪突猛進」の意味と使い方
いのしし年の人にとっては、おなじみの四字熟語ですよね! 実は、ネガティブな意味として使われることもある四字熟語ではありますが、私としては非常にポジティブですばらしい言葉だとおもっています。
なぜ、ネガティブな理由で使われるかといいますと、後先を考えずに突っ走るという側面が含まれているからです。
しかし、いろいろなことを考えても行動しなければ意味がないため、私としてはエネルギッシュで現代には欠かせない四字熟語だなというイメージがあります^^
使い方は以下の例文をチェック。
- ゴチャゴチャ考えずに猪突猛進することが大切だ。
- 起業初年度は猪突猛進でエネルギッシュに働くべきだ。

「獅子奮迅」の対義語
国語辞典には、対義語は存在していません。 しかし、意味が反対となる四字熟語は実はかなり多くあります。
「獅子奮迅」のように獅子が奮い立って激しい勢いで活動をするという意味のまさに反対となる四字熟語をいくつかご紹介します。
- 意気消沈(いきしょうちん)
- 竜頭蛇尾(りゅうとうだび)
この2つは、獅子奮迅とは意味が反対になっているおもしろい四字熟語です。 それぞれの意味をわかりやすく解説していきます!!
意気消沈は「元気がなくなり落ち込むこと」
意気消沈(いきしょうちん)とは、元気をなくして落ち込むこと。
元気をなくして落ち込むとは、精神的(メンタル)な疲労のことを意味する場合が多い。 たとえば、「好きな人をデートに誘ったが断られて意気消沈する」というような表現になる。
使い方は以下の例文を参考にしてください。
- 友人が好きな子に冷たくあしらわれて意気消沈しているようだ。
竜頭蛇尾は「後半に勢いが失速すること」
竜頭蛇尾(りゅうとうだび)は、前半はものすごい勢いがあるけれど、後半になってしまうと勢いがなくなり振るない結果になるという意味があります。
使い方としては、「竜頭蛇尾に終わる」というような表現になる。
- 最初はものすごい勢いで人気があったステーキ屋さんも、気がつけば閉店ラッシュになってしまった。まさに竜頭蛇尾に終わる結末となってしまったね。
「獅子奮迅」の英語表現
「獅子奮迅」を直訳した英語はありませんが、「furiously(猛烈に)」という英語表現は存在しています。
ちなみに、ライオンは英語で「Lion」
「獅子奮迅」の中国語表現
中国語では、「勇猛奋斗」と表現します。
まとめ
以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございました!! あなたの1日が素敵な日になりますように♪