類は友を呼ぶ(るいはともをよぶ)とは、「気の合った者や、似ている者同士は自然と集まる」という意味があります。
どこかで聞いたことがあるけど、イマイチ理解していなかったりすることわざですよね。 わかるようで、ぱっとしない言葉でもあります(笑)
このページでは、「類は友を呼ぶ」の意味・使い方・類語・対義語・例文をわかりやすく徹底的にまとめました!!
2分読むだけで、あなたが一生使える教養をマスターすることができるように、わかりやすさを重視しました。
ぜひ、参考にしてください♪
すぐに読める目次
「類は友を呼ぶ」の意味
読み方は、「類は友を呼ぶ(るいはともをよぶ)」
- 気の合った者や、似ている者同士は自然と集まるという意味。
ことわざの意味としては、「気の合う人同士や、似ている者同士は自然と寄り集まって仲間をつくる」というもの。
私たちの私生活でも、友人は気が合う相手だったり、同じ趣味を通じての友達関係だったりしますよね。 こういった「気の合う者同士が自然と集まる」という状態を、類は友を呼ぶと表現する。
「類は友を呼ぶ」の悪い意味
「類は友を呼ぶ」ということわざには、悪い意味もあります。
気の合う悪い者同士が集まった場合
悪い側面が似ている者同士が集まって仲間になると、すごく悪い意味になる。 例えば、不良が集まった暴走族などであれば、悪い意味で「類は友を呼ぶ」と表現されることもある。
良い意味と悪い意味の2つがあるため、使い方は気をつけなければいけません。
ある一定のグループを「類は友を呼ぶ」と小バカにした表現をすれば、悪口にもなる。
「類は友を呼ぶ」の語源
語源は中国になります。 中国にある易経(えききょう)という書物から由来しております。
易経(えききょう)とは中国の占いの理論や教えをまとめた本のこと。
易経(えききょう)という占いの本に、「類は友を以て(もって)集める」というフレーズが書いており、ここから由来して日本へ伝わり、ことわざに変化したと考えられている。
江戸時代には、「類は友を集める」という言葉が使われるようになった。(江戸時代は今から約400年ほど前)
「類(るい)」の意味
「類は」の意味をわかりやすく解説します!!
- 類(るい)という漢字には、同じ仲間であること、一族という意味がある。
- 音読み「るい」
- 訓読み「たぐい」
「類」は「◯◯科◯◯属の◯◯」という表現と同じです。 例えば、ライオンは、「ネコ科ヒョウ属のライオン」となる。
「友(とも)」の意味
「友を呼ぶ」の「友」についてわかりやすく解説していきます!
- 友(とも)という漢字には、互いに助け合う者、志を同じくする仲間という意味がある。
- 音読み「ゆう」
- 訓読み「とも」
友という漢字には、「仲間」という意味が込められており、助け合ったり、同じこころざしを持った間柄であるという意味合いがある。
「類は友を呼ぶ」の使い方
使い方は主に3パターンあります。
- 気の合う者が集まったとき
- 気の合う悪い者が集まったとき
- 特定の集団を揶揄(やゆ)するとき
1と2は良い意味での使い方と悪い意味での使い方となります。 そして3番目は、特定の集団(グループ)を揶揄(からかう)するときに使うケースです。
本来であれば、相手をからかうためのことわざではありませんが、以下のように小バカな表現として使うこともある。
(例)同じ会社のおばちゃんパート連中は、いつも上司の悪口で盛り上がっている。まさに類は友を呼ぶとはこのことだ。
このように、特定のグループを1つの括りにして揶揄したいときに使うこともある。
「類は友を呼ぶ」の例文
例文をご紹介します。
- 類は友を呼ぶというが、私の友人の共通点はみな起業している。
- はじめてのバイト先は店長もバイトメンバーもやる気のない集団だった。類は友を呼ぶとはこのことか。
- 類は友を呼ぶというからこそ、自分は常に前向きで正しく生きていたい。
- 類は友を呼ぶは引き寄せの法則などに使われるが自分は関係ないと思う。
- 気がつけば私の友人はみな独身だった。類は友を呼ぶということわざを改めて痛感した。
使い方はいろいろあるため、日常会話でも何気なく応用することができることわざです。 個人的には、良い意味でつ使いたいし、良い意味で使われたいので日常ではなるべく正しく生きることを心がけています。笑
「類は類を呼ぶ」は間違った使い方
「類は類を呼ぶ(るいはるいをよぶ)」は間違った使い方となります。 その理由は、中途半端な状態になっているからです。
正しくは、「類は類を呼び・友は友を呼ぶ」という言い方をすれば意味として正しくなります。
「類は友を呼ぶ」の類語
類語、意味が似ていることわざをご紹介します。
- 牛は牛連れ馬は馬連れ(うしはうしづれうまはうまづれ)
意味⇒似た者同士は自然と集まりやすいこと。 - 似た者夫婦(にたものふうふ)
意味⇒一緒に暮らしていくうちに性格や趣味が似てくること。 - 割れ鍋に綴じ蓋(われなべにとじぶた)
意味⇒どのような人にもふさわしい結婚相手がいるということ。 - 類は友を以て集まる(るいはともをもってあつまる)
意味⇒気の合う者同士は自然と寄り集まること。 - 目の寄る所へ玉も寄る(めのよるとこへたまもよる)
意味⇒目が動くと、瞳もその方向へ動くこと。 - 類は類を呼び友は友を呼ぶ
このように意味が似ていることわざはたくさん存在しています。
「類は友を呼ぶ」の対義語
対義語、意味が反対となることわざをご紹介します。
- 掃き溜めに鶴
意味⇒つまらないものの中に飛び抜けて美しい者が混ざっていること。 - 鶏群の一鶴
意味⇒多くの凡人の中に1人だけ抜群に優れた者がいること。 - 紅一点
意味⇒ひときわ目立つ存在のこと。 - 砂に黄金泥に蓮
意味⇒汚れたものの中でも染まらずに美しく保っていることのたとえ。
「類は友を呼ぶ」の英語
英語圏にも、意味が非常に似ていることわざがあります。
英語でいうならば、「Birds of a feather flock together.(同じ羽の鳥は一緒に群れる)」という表現があります。
その他には、「Great minds think alike」という英文で表現されることもあります。 ぜひ、参考にしてください。
「類は友を呼ぶ」の中国語
中国語(簡体字)で、「物以類聚」と表現します。
まとめ
それではおさらいしていきます!
- 意味は、「気の合った者や、似ている者同士は自然と集まる」
- 語源は中国の占いの書物である易経から由来している。
- 類語は「類は友を以て集まる」
- 対義語は「掃き溜めに鶴」
- 英語は「Great minds think alike」
- 中国語は「物以類聚」
以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございました!! あなたの1日が素敵な日になりますように。