言葉の意味と由来

おすそ分けの意味はなに?間違って使うと相手に失礼になる言葉!

おすそ分け意味

「いただいたお菓子がたくさん余ってしまったので◯◯さんにおすそわけします!!」・・・こういった表現を聞いたり、したことがあると思いますが、あなたは、おすそ分けの正しい意味や使い方をご存知ですか?

このページでは、「おすそ分け」の意味などをわかりやすく画像などを使ったやさしく説明していきます!

相手によっては、使ってしまうと失礼になってしまうことがあります。 恐ろしいことに、こちらに悪気がなかったとしても相手は不快になってしまうこともあるのです…日本語ってむずかしいですよねm(_ _)m

でも、このページを1度読めば、あなたは生きている限り正しい言葉の意味を理解して、きれいな日本語を使い続けることができます!! さくっと2分で読めるので、ぜひチェックしてみてくださいね♪

おすそ分けの意味

おすそ分けの意味は、「他人からもらった品物などを、自分がさらに友人や家族などに分け与えること」です!!

つまり、あなたが職場でおみやげを大量にもらったとしたら、その一部を家族や恋人に分け与えるということは、おすそ分けをする。と表現することができます(^^)b

図でイメージするならば、こういったかんじです。↓

おすそ分けの意味自分がもらったものを、さらに別の人に分けあたえるのが、おすそ分けです

きっと、あなたも知らないうちにおすそ分けをした経験があるはずです! 私も最近、実家からもらったフルーツを食べ切れそうにもなかったので、友達におすそ分けしました(*^^*) 

プレゼントと似ていますが、プレゼントは前もって相手のために用意した品物を上げること。
おすそ分けは、他人からもらったものを誰かに分け与えること。

おすそ分けを漢字にすると「お裾分け」

おすそ分けは、漢字で表現すると「お裾分け」になります。 「おすそ」とは「裾」をていねいに表現している言葉なのです。 こういった表現を「美化語(びかご)」や「丁寧語(ていねいご)」ともいいます。 (例・御裾分け)

裾(すそ)とは、着物や和服などの下の部分にあります。

おすそ分けの裾はどこの部分着物のはしっこ、床にもっとも近い部分が裾(すそ)です!

おすそ分けは目上の人間に使うと失礼になる

じつは、おすそ分けという言葉を目上(年上)の相手につかってしまうと失礼になってしまうのです。 その理由は、「裾の位置」に関係しています。

おすそ分けは目上の人間に使うと失礼になる

なぜかというと、着物の裾は末端にあり、床から1番近い部分にありますよね。 これを昔の日本人は、「つまらないもの」と考えることがありました。 あくまでもイメージになりますが、日本人は下よりも上にあるもののほうが尊いとかんがえることがあります。

おすそ分けは目上の人間に使うと失礼になる

これは少し極端なイメージになってしまいますが、時と場合によってはこういったケースになってしまうこともあります。 日本語ってむずかしいですよね〜…(笑) でも、1度知ってしまえばこわいものはありません!

裾余りという表現もあるように、「余り=余計な部分」というイメージもあるため、もらった方にも失礼ですし、送る相手にも失礼になってしまうこともある。

自分より目上の人間と食事をするときは、「上座(かみざ)」に座らせたり、お辞儀をするときも相手より深く礼をしたりしますよね。 決して、上下どちらが良いというわけではありませんが、どちらかといえば日本人は「上」を特別視している国民性があります。

仏さま、神様など神社、寺にいらっしゃいますが、決して人間より下の位置に置いてあるということはありませんよね!

これと同じように、おすそ分けという言葉も年上の相手に使ってしまうと失礼にあたります。 とはいえ相手が言葉の意味をしっかり理解していない限りは、気がつかないのでそこまで気をつかわなくても大丈夫です。 ビジネスシーン以外では、ほとんど気にせずに使用しても大丈夫です^^b

おすそ分けの語源や由来はあるの?

おすそわけに語源や由来はないそうです。 本来は、「裾分け」と表現されていましたが、現在ではさらに丁寧に「お」を着けて、「お裾分け」と表現されています! つまりは、お裾分けは裾分けという言葉の丁寧語なのです。

私は小学生のころ、「おすそ」ってなんだろう(*_*)と思っていた時期があります。日本語って意味を知っていなかったらピンとこない言葉はたくさんありますよね〜

おすそ分けの類語

おすそ分けの類語はいくつかあります。

おすそ分けの類語

お福分け→おすそ分けの美化語、丁寧バージョン
山分け→均等に分け与えること
振り分け→いくつかにわける

相手がじぶんより年上で丁寧なことばを使いたいときは、おすそ分けではなく「お福分け」をつかえば失礼にならないので、安心です! 取引先や先輩などにもらったものを分け与えるときは、「お福分け(おふくわけ)です!」と説明すれば、ビジネスマナーとしても最高です!

おすそ分けを使った例文

おすそ分けを使った例文を紹介します。

例文その1

お世話になっている祖父からお米をいただいたので、友達におすそ分けをしよう

例文その2

実家からフルーツをもらったので職場の同僚におすそ分けをしよう

例文その3

友人からたくさんの日本酒をもらったので、お世話になっている職場のみなさまへお裾分けいたします。

例文その4

お世話になっている方から頂いたお肉ですが、私ひとりでは食べ切れないのでお福分けさせていただきます。どうぞ宜しければお召し上がりください

「おすそ分けの意味」まとめ

私たちが何気なく普段からつかっている言葉も、意味を理解しておくだけでガラリとイメージが変わりますよね!! それに、1度学んでしまえばしぬまで一生モノの知識になるという強みがあります。

私は、「おすそ分け」と「お福分け」を相手や状況によって適切に使っていこうとおもいます(^^)b

それでは最後にまとめさせていただきます。

おさらい

おすそ分けは、目上の人間に失礼になることもある。
目上の人間にはお福分けと表現すると無難である。

「裾」には、余り物・余計なものという捉え方もある。
使い方によっては相手の気分を悪くしてしまうことも。

お裾分けの意味は、自分がもらったものを別の人に分け与えること

最後までお読みいただきありがとうございました。