こんにちは♪ 漢検1級にチャレンジ中のタオルです!
このページでは、「なし崩し」という言葉の意味・使い方・例文・類語を徹底的にわかりやすくまとめました!
まず結論からいってしまうと、「なしくずし」とは、「少しづつ進んでいくこと」という意味があります。
「悪い意味」「ネガティブな表現」は一切ないのですが、かなり高確率で間違ったままつかわれている慣用句になります。
もともとは、「なし崩し⇒借りたお金を少しづつ返すこと」という意味があったのですが、現在では「少しづつ進む」という意味合いで使われている。
あわせて知っておくと便利なマメ知識も紹介しているので、ぜひ参考にしてください♪
すぐに読める目次
「なし崩し」の意味
- 少しづつ進んでいくこと
- 物事を少しづつ片付ける
- 勢いのまま物事が進む
なし崩しとは、少しづつ進んでいくことです。 ネガティブで否定的な意味合いは一切ないのですが、世間では間違ったイメージを持たれている言葉です。
「なし崩し」の語源は「借金を少しづつ返す」
語源は、「借りたお金を少しづつ返す」というもの。 漢字に込められている意味を理解すればスッキリします!
- 済し(なし)とは、借りたお金を返す、返済するという意味。
- 崩すは、まとまったものをこわすという意味。
この2つの熟語が合わさった言葉が、「なし崩し」になります。 かつては、借金を少しづつ返済していくという意味で使われておりましたが、現在では「少しづつ進んでいく」という意味合いで使われている。 どちらも間違いではない。
「なし崩し」は日本人の6割が誤用している言葉
「なし崩し」という慣用句は日本人の6割以上が意味を勘違いしているという調査結果があります。
文化庁が2017年におこなった、国語に関する世論調査では65.6%がなし崩しを「なかったことにする」という間違った意味で捉えていた。
つい数年前の調査によると日本人の半分以上がまちがっているという結果になりました。
ネガティブな意味、否定形の慣用句ではないため誤用に注意しましょう。
なし崩しには、「うやむや」「なかったことにする」「曖昧になる」というネガティブなニュアンスは含まれていない。
「なし崩し」の使い方
使い方は、「少しづつ物事が進む」「勢いのまま物事が進む様子」などに使用します。 実際に例文をいくつかご用意したので参考にしてください。
「なし崩し」を使った例文
例文をご紹介します。
- 親から借りたお金をなし崩しに返済していく。
- なし崩し的に自分がバイトリーダーになってしまった。
- たくさんある問題をなし崩しに片付けていく。
- 定時までに業務をなし崩しにする。
- 自分の仕事が終わったらなし崩し的に、同僚の業務を手伝うことになった。
「少しづつ」「着実に一歩一歩」という意味で使われる慣用句なので、日常会話でも応用しやすくなっています。
日常生活では、「じわじわと進んでいく」や「少しづつ進む」というわかりやすい表現になるため、あまり「なし崩し」という言葉は耳にしないかもしれません。
しかし、正しく意味を理解しておけば誤解を防ぐことができるので、やはり知識をつけておくことは最強です。
「なし崩し」の類語
類語をいくつかご紹介します。
- じわじわと
- 少しづつ進む
- ネズミが引くように
- コツコツと
- じょじょに
- 一歩一歩
- じりじりと進む
類語にはこのような表現方法があります。
ちなみに、「ネズミが引くように」とは少しづつでもやがて度重なると大きくなるという意味です。
ネズミが1回で塩を引いていく量はほんのわずか。
しかし、何度も少しづつ回数を重ねていけばやがて大きな量になります。
なし崩しも、「少しづつ進む」という意味があるため「ネズミが引くように」は類語に該当します。
ネズミが引くようにを別の言葉に言い換えるならば、塵も積もれば山となるです。
「なし崩し」の英語表現
なしくずしを英語で表現するならば、「little by little(すこしづつ・だんだんと)」となります。
「なし崩し」の中国語表現
中国語では、「一点一点地做」と表現します。
まとめ
以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございました!! あなたの1日が素敵な日になりますように♪