こんにちは! 漢検準1級に合格をして、現在、1級にチャレンジ中のタオルです♪
このページでは、「もぬけの殻」について、意味・使い方・例文・類語・反対語をわかりやすく解説しました。ぜひ参考にしてくださいね♪
意味は、「中身や箱の中などが空っぽの状態のこと。」です。
ちなみに語源となっているのは、「セミやヘビが脱皮すること」から由来している。 あわせて知っておくと教養がさらに深まる豆知識もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください!!
すぐに読める目次
「もぬけの殻」の意味
- 中身や箱の中などが空っぽの状態のこと。
- もぬけとは「もぬけること」脱皮や脱出などの意味がある。
- 漢字で書くと「蛻(もぬけ)」となる。
漢字で書くと、「蛻の殻(もぬけのから)」となる。 よくある間違いとしては、「もぬけの空」がある。 空っぽであるという意味はあるが、あくまでも「抜け殻」という漢字から由来しているため、誤用に注意してください。
「もぬけの殻」の語源
語源は、セミやヘビの抜け殻から由来しています。
セミやヘビは脱皮(だっぴ)をする生き物です。 古い皮を脱ぐと、そのまま殻(から)だけを残して、なにごともなかったかのように新しい生活をはじめます。
ちなみに、ヘビは10年間生きるとしたら10〜20回くらい脱皮をします。 若い頃は頻繁に脱皮を繰り返すのですが、歳を重ねるにつれて、脱皮の回数は減少していくようです。 ヘビの抜け殻は縁起物としても有名です。。
アブラゼミの場合は4回ほど脱皮して、もぬけの殻をつくります。
「もぬけの殻」の使い方
使い方としては、「建物や箱の中から人・物がいなくなり空っぽになった状態」です。
それでは実際に「もぬけの殻」という慣用句を使った例文をチェックしてみましょう。
「もぬけの殻」の例文
例文をご紹介します。
- 朝、息子を起こそうと部屋に行ったがすでにもぬけの殻で誰もいなかった。
- 久しぶりに子供の頃によく通った駄菓子屋に行ってみたが、すでにもぬけの殻だった。しかし隣に新しいお店を構えていた。
- ルパンが盗みに入った金庫はもぬけの殻で、挑発的なメッセージだけが残されていた。
- 楽しみにとっておいたデザートの箱を開けると中身はもぬけの殻だった。理由は姉が勝手に盗み食いをしていたからだ。
基本的には、「人がいなくなった」もしくは「箱の中身がなくなった」という状況で使う慣用句です。
「もぬけの殻」は悪い意味なのか?
結論からいってしまうと、悪い意味はありません。 本来は、せみとへびの脱皮を表現した言葉なので、良いも悪いもなく生き物の成長過程そのものです。
しかし、人間が慣用句として使うようになってからは、悪い意味で使用することも可能になりました。
例えば・・・
近所の家族が夜逃げしたらしい。自宅は家具も一切なくもぬけの殻だったらしいよ
このように人の評判だったり、陰口として悪い意味で使うことができる。
「もぬけの殻」の類語
意味が似ている慣用句、ことわざをご紹介します。
- 人っ子一人いない
- 猫の子一匹いない
- 閑古鳥が鳴く(かんこどりがなく)
- 無人
- 空っぽ
- 空虚⇒心の拠り所がないこと。
- 虚無⇒なにものもなくむなしいこと。
類語には、このように空っぽであるという表現があります。 それでは、「人っ子一人いない」「閑古鳥が鳴く」ということわざの意味をわかりやすく解説していきます。
類語 「人っ子一人いない」の意味
その場所に誰も人がおらず、空っぽである状態を意味します。 例えば、ガラガラの飲食店だったり、人がまったくいないショッピングモールなどを表現するときに、「人っ子一人いない」と言う。
実際には、「数がかなり少ない」という意味合いでつかわれるが、本来の意味としては「誰一人いない」ということになる。
類語 「閑古鳥が鳴く」の意味
閑古鳥(かんこどり)とは、”かっこう”という鳥の別名称です。 日本では4〜5月に繁殖のために海外からやってくる渡り鳥のこと。
ちなみに、使い方としては「あの商店街はショッピングモールができてから、閑古鳥が泣いている」というような表現をします。 商売が繁盛しておらず、お客さんがいない寂しい様子を表現することわざです。
もぬけの殻と同じように、空っぽに近い意味合いがあるため、非常に寂しいイメージがある言葉になる。
「もぬけの殻」の対義語
国語辞典に乗っている正式な対義語はありません。 その代わり、別の表現で意味合いが反対となる言葉をご紹介します。
- 千客万来(せんきゃくばんらい)
意味⇒多くのお客さんがひっきりなしに来て絶え間ない様子。 - 門前成市(もんぜんせいし)
意味⇒多くの人間が出入りしており市場のように賑わっていること。 - 肩摩轂撃(けんまこくげき)
意味⇒混雑しているさま。 - 輭紅塵中(なんこうじんちゅう)
意味⇒賑やかで華やかな都会の様子。
このような四字熟語は、「もぬけの殻」の空っぽとは正反対の意味があります。 すごく縁起がよくて、賑わっている様子を表現している四字熟語のため、あらゆる場所で大切に使われています。
とくにビジネスをやっている人からすると、「千客万来」はすごく縁起の良い言葉として人気があります。
「もぬけの殻」の英語
英語圏には、直訳をした英文がないため、近い意味の英語をご紹介します。
このような英語表現であれば、もぬけの殻の意味をフォローしているため英語圏の相手にもしっかり意味が伝わります。
「もぬけの殻」の中国語
中国語では、「金蝉脱壳」と表現します。
まとめ
それではおさらいしていきます!
- 意味は「中身や箱の中が空っぽの状態」
- 語源はセミとヘビが脱皮した抜け殻のから由来。
- 類語「閑古鳥が泣く」「空虚」
- 反対の意味になる四字熟語は「千客万来」「門前成市」
- 英語は「The house was empty.」
- 中国語は「金蝉脱壳」
以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございました!! あなたの1日が素敵な日になりますように♪