「水を得た魚」という言葉は見たり、聞いたことがあるかと思いますが、実は読み方は日本人の9割がまちがえたまま覚えています!! 私もその中のひとりでした(笑)
「水を得た魚」の読み方は、「みずをえたうお」です。
「エッ??ほんとに!?」とおどろかれるかもしれませんが、これにはしっかりとした理由と由来があるのです(^O^)b
このページでは、「水を得た魚」の意味、由来・語源、例文などをわかりやすく解説していきます♪
あなたが生きている限りずっと使える知識をたったの2分でマスターすることができるので、ぜひチェックしてくださいね!
水を得た魚の意味
読み方は、「みずをえたうお」
【意味】自分にふさわしい場所、得意な分野、状況を得て生き生きしているようす
自分の得意な分野において、生き生きと活発的に行動をしたり、積極的になる様子に例えられる。
語源は、三国志(さんごくし)が由来になっている説が有力です。
劉備(りゅうび)が関羽(かんう)と張飛(ちょうひ)に対して、諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)を仲間にいれたさいに、「諸葛亮孔明は水で、私たちは魚だ。
つまり我らは水を得た魚といえる」と発言したことが由来になっているそうです。 強力な仲間をいれて、さらに磐石になった状態を表している

「水を得た魚」の読み方は「みずをえたうお」
読み方が、「みずをえたさかな」ではなく、「みずをえたうお」というのは、意外としらない人が多いですよね。
奈良時代までは、魚を「うお」と呼ぶのが一般的でした。 むしろ、江戸時代になるくらいまでは、さかなという呼び名は普及していませんでした
奈良時代とは、現在から約1300年前になります。 この時代では、海でとれる生き物を魚(うお・ぎょ)と呼んでおり、さかなとは発音しなかったのです。
私たちがお米を、「まい」と呼ばわないのと同じように、1300年前の奈良時代の日本人は、魚をうおと呼ぶのがあたりまえだったのです!
「さかな」ではなく「うお」の理由と語源
さかなとは、もともとお酒のおつまみとして食べるものを肴(さかな)と呼んでいました。
実は、こっちが現在のさかなの語源となっているのです。
その理由は、お酒の肴(さかな)として1番贅沢でおいしいものは魚(うお)であることから、それがいつのまにか魚(うお)が魚(さかな)と呼ばれるように変化していきました。
昭和48年には、辞書などで正式に「魚(さかな)」という呼び名になりました
(*酒菜と表現することもある)
実は、お魚さんは酒の肴(サカナ)から由来しているなんて、ほとんどの人が初耳ですよね!! 私も大人になってお酒をたしなみようになってから、「なぜ、おつまみを肴(サカナ)」と呼ぶのだろうか・・」と不思議でした。
しかし、ようやっとその疑問が解消されて 「なるほど!!」という清々しい気持ちになりました(^O^)b
水を得た魚を使った例文
例文をいくつか紹介します。 例文を読むことによって、「水を得た魚」の意味がすんなり理解できるのでチェックしてください。
勉強が苦手なAくんは体育の時間になると水を得た魚のように活発になる
ぼくは、女性と会話するのは苦手だが、男と会話をすると水を得た魚のように饒舌になる
文章は苦手だけれどスピーチになると水を得た魚のようにハキハキ喋ることができる
苦手科目を1ヶ月徹底的に復習をしたら水を得た魚のようにスイスイ問題が解けるようになった
平日はあれほど体調が悪そうだったのに休日になった瞬間に水を得た魚のように活き活きとしている
お腹が空いて虫の息だったが、食事をして水を得た魚のようにエネルギッシュになった
水を得た魚の類語
類語・慣用句、似ている言葉をいくつかピックアップして紹介します!!
勢いに乗る、隆盛、勢いづく、脂が乗る、調子が出る。波に乗る、上昇機運に乗る、弾みがつく、
まとめ
個人的に1番学びになったのは、「うお」と「さかな」の違いです。 これは、大半のひとが知らないまま間違えた発音をしていると思いますが、これは私たちにはしょうがないことです。
江戸時代にはすでに「うお・ぎょ」ではなく、「さかな」と呼ぶのが一般的になっているため、それ以前のことわざや言葉の正しい読み方を知らなくて当然です。 でも、知っておくだけでまた1つ賢くなるのでやはり勉強はたのしいですよね(^O^)b
ちなみに、ことわざで「魚」という漢字がつくものは、ほぼすべて「ウオ」と発言するので覚えておくと便利ですよ♪
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!!