身に余る(みにあまる)とは、「処遇が自分の身分や業績を超えてよすぎる。過分であること」という意味があります。
簡単に表現するならば、「自分の限度を超えている」という状況で使うことができる慣用句です。
褒められたときに謙遜をしたり、否定としても使えます。
「身に余る」という言葉の意味・使い方・類語・例文・英文をわかりやすく解説したので、ぜひ参考にしてくださいね♪
ちなみに、似ているような慣用句として、「目に余る」と「手に余る」というものがあります。 それぞれの違いもあわせて紹介しているので、ぜひチェックしてください♪
すぐに読める目次
「身に余る」の意味
読み方は、「みにあまる」
- 処遇が自分の身分や業績を超えてよすぎる。過分であること
- 与えられた仕事や責任が自分の能力に比べて重すぎる
恐れ多い気持ちがあること、自分にはあきらかにオーバーであるという2つの意味があります。
このような2つのパターンで使うことができる言葉です。
「身に余る」の使い方
使い方としては、謙遜と否定をしたいときに利用することができます。
- 謙遜⇒「身に余る光栄です」
- 否定⇒「身に余る作業量である」
このように、「自分の限度・限界を超えているとき」に使うことができます。
「身に余る」の例文
「身に余る」を使った例文をご紹介します。
- 趣味でやっている読書を勉強熱心だと褒められたが、自分には身に余る言葉である。
- 長年続けてきた活動が結果になり周囲の人間に称賛された。身に余る光栄だ。
- 圧倒的な仕事量をこなす先輩に無茶やボリュームの案件を一任された。自分には身に余るため困っている。
- 未経験なのに1000名の前でスピーチをすることになった。身に余る内容にプレッシャーを感じている。
- 財布を交番に届けたら、落とし主からお礼の電話があった。何気ない行動だったのにお礼を言われると身に余るが、とても嬉しかった。
「身に余る」とはあくまでも主観的(その人の感覚)なので、明確な数値や上限があるわけではありません。 「これは私にはもったいない!!」「そんなに褒められるなんて恐れ多い」と思ってしまえば、「身に余る」と表現できる。
あくまで主観的な感覚で使える慣用句なので、むずかしく捉える必要はありません(^O^)b
身に余るお言葉の意味
「身に余るお言葉」の意味は、「私にはもったいないほどの褒め言葉」となります。
あきらかに自分の限度を超えている過剰な賞与をもらったときや、周囲の人から称えられたときに使うことができます。
- 尊敬している先輩から仕事を褒められた。僕にとっては身に余るお言葉で恐縮してしまった
身に余る光栄の意味
「身に余る光栄(みにあまるこうえい)」とは、相手から称賛されたときなどに、謙遜(けんそん)するときに使う言葉です。
礼儀作法として、謙遜をする場合もありますし、ほんとうに心から身に余る光栄に恐縮して使う2つのケースがあります。
「身に余る」と「手に余る」と「目に余る」の違い
3つとも、体の部位が含まれている慣用句です。 それぞれの違いは、このようになります。
- 身に余る⇒自分の限度を超えているということ(過分)
- 手に余る⇒自分の能力を超えている、対処できない
- 目に余る⇒黙って見過ごすことが難しい様子
「手に余る」の使い方と例文
使い方は、自分の能力の限度を超えており対処できない状況で使うことができます。
では、実際に例文をご覧ください。
- 深夜のワンオペバイトはさすがに手に余るほどの仕事量で限界だ。
- 手に余るほどの仕事を請け負ってしまい焦っている。
- 進学校に通う弟の宿題を手伝うとはいったが、難易度が高すぎて手に余る
「目に余る」の使い方と例文
使い方は、「黙って見過ごせないこと」もしくは、「数が多すぎて1度には捉えきれないとき」という状況で使うことができる慣用句です。
では、実際に例文をご覧ください。
- 目に余るミスが多い後輩を1時間説教した
- 災害の募金を始めたら目に余る数のご支援があった
- 目に余る行動をして思いっきり注意された
「身に余る」の類語
類語をご紹介します。
- ありがたいお言葉
- 足元にも及ばない
- 到底及ばない
- 分不相応な
- 身の丈に合わない
- 身の程をわきまえない
- もったいない
- 過分
「身に余る」の英語
「身に余る」を使用した英文は、「The honor is more than I deserve.(その名誉はわたしに値する以上のものである)」と表現することができます。
謙遜するときの英文として、「 I don’t know that I deserve such an honor」と表現することもできます。
まとめ
人生で、「身に余る光栄です」「身に余るお言葉です」とたくさん言えたら幸せですよね(笑) いざ、言われてしまうと私であればきっとビビって恐縮してしまうはずです・・・。
それではおさらいしていきます!
- 意味は、処遇が自分の限度を超えた状態、過分であること
- 「謙遜」と「否定」で使える
- 「手に余る」は自分の能力を超えている、対処できない
- 「目に余る」は黙って見過ごすことが難しい様子
- 類語は、「身の丈に合わない」
- 英語表現は「The honor is more than I deserve.」
それでは以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございました!! あなたの1日が素敵な日になりますように。