目に余る(めにあまる)とは、「程度がひどすぎて見過ごすことができない」「数が多くて1度では見渡すことができない」という2つの意味があります。
どちらも、「程度が過ぎている・過度である」という意味合いでつかわれる慣用句です。
「目に余る」という慣用句について、意味・使い方・語源・類語をわかりやすく徹底的に解説をしました!! ぜひ、参考にしてくださいね。
ちなみに、「手に余る」「身に余る」という似ている慣用句の意味と違いもスッキリ理解できるように比較しております。そちらも合わせてチェックしていただけると、一石三鳥で教養がみにつきます(^O^)b
「目に余る」の意味
読み方は、「めにあまる」
- 程度がひどすぎて見過ごすことができない
- 数が多くて1度では見渡すことができない
目に余る(めにあまる)とは、2つの意味があります。 1つめは、「見過ごすことができないくらいひどいさま」 2つめは、「数が多くて1度では見渡せない」という意味です。
それぞれの使い分けとしては、以下の例文を参考にしてください。
- 息子の行動があまりにも目に余るため説教をした
- 目に余るほどの観客が東京ドームに押し寄せた
(1)は、「あまりにもひどくて見過ごせない状況」で使い、(2)は「数が多すぎる」という意味で使いました。
「目に余る」の語源・由来
語源は、「余る(あまる)」という言葉の意味に由来しています。
「余る」という言葉には、
- いっぱいになって溢れる
- 残る
- 数量が基準を超える
という意味が含まれています
この言葉の意味に由来して、「目に余る」という慣用句が使われていると考えられます。
ひどい状況を見過ごせないときは、「限度を超える」という状態になるため、「余る」という言葉の意味がぴったり関係していますよね。
逆に、「たくさんの人がいる」という状況であっても、「目で捉えられる数に限度があり、溢れている」となります。
ポイントは、「余る」という言葉なのです。 語源を知っておけば、慣用句の意味もスッキリ理解できますよね♪
「目に余る」の使い方
使い方は2パターンあります。
「程度がひどくて見過ごせないとき」「数が多すぎて1度で見渡せないとき」
「目に余る」の例文
例文をご紹介します。
- 近所の小学生のいたずらが目に余るため1度注意することになった。
- 目に余るほどの観客が東京ドームに集合している。
- 目に余るほどの失態を犯してしまい上司に怒られてしまった。
- 震災の募金を募ったら目に余るほどの支援額になり感謝している
- 目に余るほどの美しい光景が目の前に広がっている
ポジティブな状況・ネガティブな状況どちらでも使える便利な慣用句ですので、ぜひ日常会話で利用してみてください♪
「目に余る」の類語
類語をご紹介します。
- 甚だしい(はなはだしい)
- 破廉恥(はれんち)な
- ひどい
- とんでもない
甚だしい(はなはだしい)とは、「普通の度合いをはるかにこえている」という意味があります。
さらに詳しい意味は、こちらの記事が参考になります。
【甚だしいの意味はなに?】例文や語源・由来をやさしく解説!
「目に余る」と「手に余る」と「身に余る」の違い
3つとも、体の部位を使った慣用句ではありますが、意味はそれぞれ違います。
- 目に余る⇒黙って見過ごすことが難しい様子
- 手に余る⇒自分の能力を超えている、対処できない
- 身に余る⇒自分の限度を超えているということ(過分)
まとめ
それではおさらいしていきます!
- 意味は、「程度がひどすぎて見過ごすことができない」「数が多くて1度では見渡すことができない
- 類語は、「甚だしい」
- 「余る」には「数量が基準を超える」という意味がある
それでは以上になります。 最後までご丁寧にお読みくださりありがとうございました!!