言葉の意味と由来

【口は災いの元】意味や使い方をわかりやすく解説!【例文あり】

口は災いの元(くちはわざわいのもと)とは、「不用意な発言は、自分自身に災いを招く結果になるから、言葉は十分に慎むべきだという戒め」という意味があります。

簡単に説明するならば、「余計なひとことは言わなくていい」と表現することができる。

例えば、人と会話をしているときに少し腹が立っても、冷静に黙っておけばそれ以上のイザコザは生まれないですよね。 ちょっと冷静になるだけで、起こるはずのトラブルや悲劇を未然に防ぐことができます。

決して、「無口になれ」「他人と会話はするな」という冷たいことわざということではなく、あくまでも自分を守るために気をつけようという戒めのことわざなのです(^O^)

「口は災いの元」の使い方・意味・類語・例文・由来などをわかりやすく解説しました! ぜひ、参考にしてください♪

「口は災いの元」の意味

読み方は、「くちはわざわいのもと(口は災いの元)」

「口は災いの元」の意味
  1. 不用意な発言は、自分自身に災いを招く結果になるから、言葉は十分に慎むべきだという戒め

意味を簡単に説明するならば、「油断して中途半端な発言をしないこと」ともいいかえることができます。

例えば、思ってもいないことをその場のテンションで発言してしまったり、油断してついうっかりと言ってしまったことが人間関係を悪化させるという可能性もありますよね。

タオルちゃん
タオルちゃん
言葉は人を傷つけることもあるよね
トリ
トリ
凶器にもなるし、武器にもなるから気をつけないとね

「口は災いの元」とは、戒め(しましめ)の言葉です。
戒めとは、失敗しないようにあらかじめ注意しておくことです。

「口は災いの元」と「口は禍の元」の違い

実は、「口はわざわいのもと」には2つの表現があります。

  1. 口は災いの元
  2. 口は禍のも元

結論からいってしまうと、どちらも間違いではなく、存在している言葉です。 つまり、どっちも正解なのです。

両者ともに、読み方は「ワザワイ」です。

「災い」と「禍(わざわい)」の違いを説明します。

「災い」と「禍」の違い
  1. 災い⇒病気、天災、盗難など人を不幸にするできごと
  2. 禍(わざわい)⇒よろこばしくない事柄。不幸をひきおこす原因

「災」は川の流れから由来している漢字といわれています。 そして、「禍」は肉体の骨の形から由来しているといわれています。

どちらも意味は同じであり、ほぼ違いはないという状態です。

人の解釈によっては、人によるものを「災い」、神や自然によるものを「禍」と区別しているケースもあるようです。

「口は災いの元」と「口は災いの門」の違い

「口は災いの元」と「口は災いの門」の2パターンあることをご存知でしょうか。 違いは、「元」か「門(もん・かど)」です。

結論からもうしあげると、どちらも意味としては同じです。

なぜ、「口は災いの門」という似ていることわざが存在するのかというと・・・

中国の古い書物に、「口は是れ禍の門」という一文があるようです。

この一文から転じて、「口は災いの門」ということわざになったという説がある

つまり、どちらも間違いではなく、意味としては同じなので気にしなくてもだいじょうぶです♪

トリ
トリ
ことわざの由来が中国だと、少しむずかしい表現が混ざることがあるよね
タオルちゃん
タオルちゃん
日本に伝来してから表現が変わることわざもたくさんあるのにゃ

「口は災いの元」の使い方

使い方としては、「言葉に関連する対人関係」で利用することができます。

タオルちゃん
タオルちゃん
友達とケンカしたときは「口は災いの元」だと思ったにゃ〜」
トリ
トリ
言葉というのは武器にも凶器にもなる扱いが難しい道具だよね
タオルちゃん
タオルちゃん
実際に例文をみて、使い方を学びたいにゃ」

「口は災いの元」の例文

例文をご紹介します。

「口は災いの元」の例文
  1. 酒に酔っ払い本音で話してケンカになったとき、口は災いの元であると痛感した
  2. 「口は災いのもと」だからこそ言葉はていねいに選ぶべきである
  3. 「口は災いの門」というくらいだから日常の言葉遣いは慎重になるべきだ
  4. 「口は災いの元」ではあるけれど、言いたいことを我慢するのはよくない
  5. 口は禍の元と知っているけどついカッとなって言い返してしまった
  6. 冷静で賢い人は口は災いの元を心得ているため失敗しない
  7. 「口は禍の元である」ということわざは人生を上手くやり過ごす最高の教訓である

石橋を叩いて渡るほど、慎重になるひつようはありませんが、不用意な発言はじぶんが損をしてしまう可能性があるため注意したいですね!!

タオルちゃん
タオルちゃん
僕も冷静にカッとならないように気をつけるにゃ
トリ
トリ
自らの発言で辞職してしまう政治家や芸能人はたくさんあるからね
タオルちゃん
タオルちゃん
反面教師として覚えておくにゃ

【反面教師の意味】使い方と例文をわかりやすく説明します!

「口は災いの元」の類語

「口は災いの元」の類語・似ていることわざをご紹介します。

「口は災いの元」の類語・似ていることわざ
  1. 雉も鳴かずば撃たれまい(きじもなかずばうたれまい)⇒鳥のキジも鳴かなければ猟師に撃たれることはなかったというたとえ
  2. 蛙は口から呑まれる(かえるはくちからのまれる)⇒黙っていれば良いのに、ムダなことを言って身を滅ぼすこと
  3. 口は善悪の門(くちはぜんあくのもん)
  4. 三寸の舌に五尺の身を滅ぼす⇒不用意な発言で身を滅ぼさないように慎めという戒め
  5. 禍は口から⇒言葉によって災いが起こってしまうこと
  6. 沈黙は金、雄弁は銀⇒上手にしゃべることも大切ではあるが、口を閉じて黙るべきタイミングを心得ることはさらに重要であること
  7. 言わぬが花⇒あえてすべて言わないことに趣きを感じること

このように、口(言葉)が原因で身を滅ぼさぬように戒めることわざは古今東西たくさんあります。 それほど、長い人類の歴史において、「言葉」が原因となって様々な悲劇や災いが起こってきた証拠でもありますよね!!

どれだけ人気な芸能人やタレントでも、ちょっとした不祥事や失言によって表舞台から消えてしまうこともありますよね。

言葉は他人をやさしく包みこむ愛情にもなれば、消えないこころの傷を負わせてしまう凶器にもなります。

タオルちゃん
タオルちゃん
「口は災いの元」ということわざを知っておけば、人生をより良くしていくヒントになりそうだね
トリ
トリ
発言には責任を持って気をつけていきたいね

「口は災いの元」の対義語

意味が「口は災いの元」と反対になる言葉・ことわざをご紹介します

「口は災いの元」の対義語
  1. 歯に衣着せぬ⇒遠慮なく何でもしゃべる

ちなみに、歯に衣着せぬとは、「歯を隠さない」という意味から由来しています。 歯に服を着せることはできないように、なんでもハッキリしゃべる人に対して褒め言葉としてポジティブな意味で使われる言葉です。

タオルちゃん
タオルちゃん
ムダなことを言わず、言うべきことをハッキリ伝えるのが正解なのかにゃ?
トリ
トリ
簡単ではないけれど、理想としてはその状態を心がけたいね

「口は災いの元」の英語表現

口は災いの元は、日本語のことわざなので英語に直訳するのは難しいです。 しかし、意味としては英文にできるため、ご紹介します。

英語では、「The mouth is the source of all disaster.」と表現することができます。

意味としては、「The mouth is the source of all disaster.(口はすべて災いのもとである)」になる。

ちなみに、直訳にすると「The mouth is the gate of misfortune.」になります。 英語圏では、ほぼ使われない表現になるため覚えておけば、おもしろいかもしれません。

まとめ

「口は災いの元」は、人生において重要な教えが詰まっていることわざですよね。 私も、人生で何度も「そんなこと言わなきゃいいのにね」と自分の言動について反省したことがあります(笑)

くよくよ過去を後悔しても意味がないため、今から気をつけて生きていこうと自戒の念を込めて書いております(笑)

それに、言葉で人間関係を壊してしまったり、相手を傷つけてしまうなんてイヤだし、もったいないですよね。 だからこそ、ちょっと冷静になって「口は災いのもと」と思い出していきましょう(^O^)b

それではおさらいしていきます!

  1. 意味は、「不用意な発言は自分に災いを招く結果になるから言葉は十分に慎むべきだという」戒め
  2. 「口は災いの門」「口は禍の元」という表現もある
  3. 語源は中国の書物に由来している
  4. 類語は「蛙は口から呑まれる」「雉も鳴かずば撃たれまい」
  5. 対義語は「歯に衣着せぬ」
  6. 英語は「The mouth is the source of all disaster」

最後までお読みいただきありがとうございました!!