こんにちは!漢検1級にチャレンジ中のタオルです♪
この記事では、「怖い」と「恐い」の意味や違い、使い分けを徹底的にわかりやすく解説しました!
結論からいってしまうと、どちらも意味は同じです。 意味は、「危害を加えられそうで不安である」「悪い結果になるのではないかと不安になる気持ち」です。
しかし、違いが1つだけあるとすれば「常用漢字」であるか、そうではないかです。
常用漢字とはわかりやすくいえば、国が一般的に新聞や法律などで使用することを定めた2136文字の漢字です。 小学1年生〜から中3までに習う漢字が常用漢字です。
そして、あわせて知っておくと便利な間違った「怖い」と「恐い」の使い分けも紹介しています。 ぜひ、参考にしてください♪
すぐに読める目次
「怖い」と「恐い」の違いと意味
- 【意味】それに近づくと危害を加えられそうで不安である。
- 【意味】悪い結果になるのではないかと不安になる気持ち。
- 【違い】⇒常用漢字であるか、そうではないか。
「怖い」と「恐い」2つあわせると恐怖(きょうふ)という言葉になります。 意味はどちらも同じです。 そして、違いは「常用漢字であるか、そうではないか」ということ。
常用漢字とは、義務教育で習う漢字のこと。
- 【怖い】⇒常用漢字
- 【恐い】⇒表外漢字
意味は同じ。
違いは常用漢字かそうでないかのみ。
「怖い」と「恐い」の違いは常用漢字か表外漢字
常用漢字(じょうようかんじ)とは、小1〜中3までに習う2136個の漢字のことです。
新聞、国の文書、法律などで使える共通の漢字であり小学1年生から中3までに2136個学習するようになっている。
常用漢字2136個以外の漢字は、表外漢字(ひょうがいかんじ)もしくは非常用漢字(ひじょうようかんじ)と言われる。
漢字は10万個以上あるといわれています。 辞書や辞典によっては18万の漢字があると主張されることも。 しかし、実際は異体字(いたいじ)なども含まれるため、正確な漢字の数はわかっていない。
異体字(いたいじ)とは、読み方、意味は同じだけれど形が違う漢字のこと。
(例)「島・嶋」「峰・峯」「娘・嬢」
怖いは常用漢字なので、新聞やテレビの報道番組などで使われます。 「恐い」は常用漢字ではないので、公のメディアなどではあまり目にすることはないでしょう。
「怖い→主観」「恐い→客観」というのは嘘
インターネットで検索をすると、「怖いは主観表現」、「恐いは客観表現」という違いがあると解説している記事がたくさんあります。
結論からいってしまうと、これは間違った情報であり、いわゆるデマなのです。
国語辞典やネットの辞書を調べてみても、「怖い」と「恐い」が主観や客観という明確な定義はいっさい解説していないため、間違った情報だということがわかりました。
- 「怖」が常用漢字
- 「恐」は表外漢字(非常用漢字)
- 違いはこの1点のみ。
「怖ろしい」と「恐ろしい」の違い
「怖ろしい」と「恐ろしい」の違いも、常用漢字を使っているか、使っていないかの違いだけです。
どちらも、人の感情を表す言葉であり、人や自然、目に見えないもの、将来などに対して抱く感情の1つです。
迷ったときは、常用漢字であるむずかしいほうの「こわい」を使っておけばOKです!
「恐怖(きょうふ)」の意味
恐怖とは、「恐+怖」が合わさった言葉ですね。 意味は、「おそれること、おそれる心」
わかりやすくいえば、人間や動物がもつ感情の1つです。
「怖い」と「恐い」の使い分け
使い分けはどちらでも大丈夫です。 その理由は、「怖い」「恐い」どちらも意味は同じであり、常用漢字であるか、表外漢字であるかの違いのみなので、どちらでも使用可能です。
「怖い」「恐い」の使い方
使い方としては以下のような対象につかうことができる。
「こわい」や「おそろしい」はこのような対象に使うことができる言葉ですが、使い分けはどちらも漢字を使用しても問題ありません。
テレビ、新聞、公的な文書などでは常用漢字である「怖」が使用される。
「怖い・恐い」を使った文章
例文をご紹介します。
- おばけよりキゲンが悪い妻のほうが怖い。
- 地震などの自然災害は恐ろしい。
- 怖いもの知らずのジャイアンも母ちゃんには弱い。
- 収入が上がらず将来がこわい。
- ビジネスで最も怖ろしいのは売上がゼロになることだ。
- 転職して収入が下がる可能性を考慮すると怖くて行動できない。
- 大人になるとお化けより人のほうが恐いことを知った。
「怖い・恐い」の類語
- 身の毛もよだつ
- おっかない
- ひどい
- 怯える
- 血の気が引く
- ぞっとする
- 寒気がする
- ゾクッとする
- 危惧(きぐ)
- 不安
- 心配
- 思い悩む
類語「身の毛もよだつ」の意味
類語「血の気が引く」の意味
「怖い・恐い」の対義語
- 対義語は、「安心」「平気」
- 【安心】気がかりなことがなく、心が落ち着き安らかなこと。
- 【平気】心に動揺がなく、落ち着いていること。
恐怖心や怖ろしいという感情がいっさいなく、落ち着いており平常心である様子を表す言葉が、「怖い・恐い」の対義語となります。
「強い(こわい)」の意味
強い(こわい)とは、「かたい」もしくは、「頑固(がんこ)である様子」という意味があります。 おばけが強いという表現は間違いなので、「怖い・恐い」とはまったくの別物として考えてください。
「怖い・恐い」の英語表現
英語では、「コワい」を表現する単語がいくつかありますので、度合いごとにご紹介します。
- scared(ビクビク)
- horrified(ゾッとする)
- fearful(恐怖、心配)
- afraid(恐怖、不安)
日本語にも、「こわい」は対象によって度合いが変化しますよね。 例えば、「オバケがこわい」と「将来がこわい」はちょっとニュアンスが違いますよね。
英語にも、表現方法によって含まれている意味合いがことなるので、ぜひ参考にしてください!
まとめ
「こわい」という漢字は、2つありましたが、どちらも意味は同じであることがわかりました! 違いも常用漢字か、表外漢字であるかのシンプルな答えだったので、これでもうスッキリしましたね!
義務教育でおぼえる2136文字の漢字さえ知っておけば、すくなからず日本で生きていくには苦労はしないですよね。
必死になって日本語を勉強している海外の人にとっては、「ひらがな・カタカナ・漢字」と怖ろしいくらい覚える言葉がたくさんあるので、ちょっぴり申し訳なくなります(笑)
それに比べて、英語はアルファベット26文字のみで構成されている言語なのですごくシンプルですよね! 世界の公用語になる理由も納得です。
それではおさらいしていきましょう!
以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございました!! あなたの1日が素敵な日になりますように♪