光陰矢の如し(こういんやのごとし)とは、「月日が過ぎるのが矢のようにはやいこと」という意味があります。
シンプルに例えるならば、「2度と同じ時間は戻ってこない、放たれた矢のようなスピードで月日は流れる」ということ。 弓から1度放たれた矢は戻ることなく、まっすぐ突き進んでいきますよね。
このページでは、「光陰矢の如し」の意味・使い方・例文・類語・英語をわかりやすく解説しました!!
ちなみに、「光陰矢の如し」の語源はハッキリとした出典元はわかっていません。 それぞれの時代においてあらゆる書物に存在しています。 それらの出典元もあわせて紹介しているため、参考にしてください♪
この記事を読めば、「時間の価値を再確認」することができます!!
「光陰矢の如し」の意味
読み方は、「こういんやのごとし(光陰矢の如し)」です。
- 月日の経つのが速いことのたとえ
- 月日が過ぎるのが矢のようにはやいこと
- 光陰とは月日(時間)のこと
言葉だけをみると、ものすごく難しそうにみえてしまいますが、意味はすごくシンプルです。 「月日(時間)の流れは放った矢のように速い」というもの。
意味を知らなかった人からすると、「え?意外とかんたんだね」と思うかもしれません。
「光陰矢の如し」の語源
「光陰矢の如し」の語源は、ハッキリとした出典はありません。 中国の漢文に「光陰如箭」と書いてあったり、浮世草子や、仏教の書物などにも存在しているようです。
現在のところ、語源となっている出典元は定かではありませんが、以下のような人物や書物に「光陰矢の如し」に関連する言葉が存在しています。
- 古今和歌集
- 曽我物語
- 浮世草子
- 旧藩情
- 仏教の書物
- 唐の時代の書物
このような様々な年代の書物に、「光陰矢の如し」に関連する言葉が載っています。 ハッキリとした由来や語源はわかりませんが、「時間が過ぎるのは、矢を放ったような速さである」というのは、間違いのない事実であります。
「光陰矢の如し」とは、時代や国は違えど、人間であれば「月日の経つのは、矢のように速い」と感じるようですね
ちなみに「光陰矢の如し」とは、1度放った矢は戻ってくることがない様子から、「時間は戻らない(不可逆である)」という意味も含まれております!!
「光陰矢の如し」の使い方
「光陰矢の如し」の使い方は、「時間の流れは速い」「時間は2度と戻らない」「時間は貴重である」というような状況で使うことができることわざです。
- 光陰矢の如しだからこそ今を懸命に生きる
- 歳を重ねるほど光陰矢の如しを実感する
- 光陰矢の如しで今を大切に過ごしていきたい
このように時間の流れの速さを感じつつ、憂う気持ちなどを表現したり、「いまこの瞬間」という時間を大切にするケースでも使うことができます。
使い方は、「時間」に関連することであれば、広く使える便利なことわざです。 座右の銘としても人気のことわざです。
「光陰矢の如し」の例文
例文をご紹介します。
- 今年の春で大学卒業だ。まさに光陰矢の如しである
- 光陰矢の如しは今という時間の価値を再認識させてくれることわざだ
- 光陰矢の如し。僕に迷っている時間はない。とにかく突き進む
- 今この瞬間を生きるために光陰矢の如しという言葉を大切にしている
- 姪っ子がもう中学生になった。光陰矢の如しである
- 光陰矢の如しというから若いうちから貪欲に行動していきたい
「光陰矢の如し(こういんやのごとし)」は、時間にまつわる学びや教訓がたっぷり詰まっていることわざですよね。 私としても、非常に重要かつ大切にしていきたいなと思っています。
今こうしている時間も矢のように2度と戻ってこないからこそ、時間というのは有限であり、貴重なものですよね。
「光陰矢の如し」の類語
「光陰矢の如し」の類語、似ていることわざをご紹介します。
- 一刻千金(いっこくせんきん)
⇒わずかな時間が大切であることのたとえ - 一寸の光陰軽んずべからず
⇒わずかな時間でもムダにしてはいけないという戒めの言葉 - 烏兎匆匆(うとそうそう)
⇒月日が流れるのは慌ただしく早いさま - 送る月日に関守なし
⇒年月が過ぎるのは早いというたとえ - 今日の後に今日なし
⇒今日という日が過ぎれば同じ日は2度とこない - 白駒の隙を過ぐるが如し
⇒月日が過ぎるのは極めて早いこと - 歳月人を待たず
⇒人は老いてゆくから2度と戻らない時間をムダにせず生きよという戒め - 少年老い易く学成り難し
⇒時間は貴重かつ有限だから若いうちから学ばなくてはいけないということ
時間にまつわることわざはたくさんありますが、どれも大切なことを教えてくれますよね(^O^)b
やらなくてはいけないことを面倒だからといって、後回しにするのもよし。しかし、時間は2度と戻らないからこそよく考えて、選択をするべきですね!! いまこうして、自戒の念を込めて書かせていただいております(汗)
「光陰矢の如し」の対義語
「光陰矢の如し」の対義語や、意味が反対となることわざはみつかりませんでした。
やはり時間というのは有限であり、貴重であるという認識は人間であれば誰でも共通している考えのようですね。
動物も人間も生きているかぎり、全員にタイムリミットがあるからこそ、「時間は無限にある」ということわざが誕生していないのかもしれません。
「光陰矢の如し」の英語表現
日本語のことわざのため、英語に直訳することは難しいですが、「月日の流れは早い」という意味の英文をご紹介します!!
「Time and tide wait for no man」「時と時の流れは人間を待ってくれない」という意味の英文です。 まさしく、光陰矢の如しという意味になりますね!!
さらにシンプルな表現としては、「Life is short(ライフイズショート)」という英文があります。 まさにシンプル・イズ・ベストな英語表現ですね♪
「人生は短い」ということを再認識して、「いま」という時間の価値をあらためて気が付かせてくれる素晴らしい言葉たちですね(^O^)v
まとめ
忙しい日常では、つい時間の価値や有限であることを忘れがちですよね。 私もちょっと忙しくなると、楽をしたいからといってなまけてしまうタイプです(笑)
しかし、「光陰矢の如し」のように時間の流れは矢を放ったかのように早いという表現をみると、心がしゃきっと引き締まる思いになります(^O^)b
それではおさらいしていきます!
- 意味は、月日が経つのは矢のように早いというたとえ
- 語源は定かではない
- 由来は、時の流れの速さを弓に例えたもの
- 類語は「一寸の光陰軽んずべからず」
- 対義語はなし
- 英語は「Time and tide wait for no man」
それでは以上になります。最後までお読みいただいありがとうございました!! あなたの人生がさらに良くなりますように。