こんにちは!!漢検一級にチャレンジ中のタオルです♪ このページでは、「杞憂に終わる」の意味・使い方・類語・対義語・例文をわかりやすく徹底的にまとめました!!
杞憂に終わる(きゆうにおわる)とは、「心配しなくても良いことを心配していたが、問題なく終わること」という意味があります。
わかりやすく軽い表現をするならば、「心配する必要はなかったね〜」となる。
ちなみに、「杞憂(きゆう)」とは「心配しないでいいことを心配すること」です。 杞憂に終わるとは、「心配しなくても良いことを心配していたが、問題なく終わる」という意味になります。
たった1度読めば、あなたが一生使える教養を2分でマスターできるようにまとめたので、ぜひ参考にしてください!!
すぐに読める目次
「杞憂に終わる」の意味
読み方は、「杞憂に終わる(きゆうにおわる)」です。
- 心配しなくても良いことを心配していたが、問題なく終わること。
- 杞憂(きゆう)とは、心配しないでいいことを心配することである。
心配しなくてもいい事を心配するという意味があります。 別の言葉にいいかえるならば、「取り越し苦労(とりこしぐろう)」です。
取り越し苦労とは、「実際に起きるかわからない未来のできごとを心配すること」
例えば、このような状態がまさに「杞憂に終わる」と表現できます。
- 就職面接で夜も眠れないくらいにビビっていたけど、いざやってみると緊張することもなく、杞憂に終わった。
- 好きな人に告白をすることに怖気づいていたけど、LINEを1通送ったらすごく気持ちが楽になり、杞憂だった。
「あれ、これ」と考えすぎても、実際に行動をしてみないとわからないことってたくさんありますよね。 面接も告白も実行するまでは怖いけれども、いざやってみると大したことがないというケースは多いはず。
私も、歯医者の定期検診に行くときはビビりまくっています(笑) 「重大な虫歯がみつかったらどうしよう・・」とあれこれ心配しているのですが、虫歯が見つかれば適切に処置をしてもらい、健康な状態になるのでよけいな心配なんて不要ですよね。
「杞憂に終わる」の語源
語源は、中国の故事から由来している慣用句になります。
杞憂の杞(き)とは、中国周の時代の国の名前の1つです。 この杞という国でおこったエピソードが由来となって、「杞憂」という言葉が生まれたので、ご紹介します。
杞の国では、天や太陽が落ちてこないか、地が崩れるのではないかと心配になった国民が、不眠症になったり、食欲不振により体調を崩してしまう状態になったそうです。
このエピソードから、杞憂(きゆう)という言葉が生まれた。
憂(ゆう)という漢字には、「心配する」という意味が含まれている
科学や情報が発達していない紀元前のエピソードになるため、今となっては笑い事にも見えますが、当時の人たちには大きな悩みの種であったことがわかる。
「杞憂(きゆう)」とは
杞憂(きゆう)とは、「心配する必要のないことをあれこれ心配すること」という意味があります。
「杞憂に終わる」の使い方
使い方としては、以下のようになる。
- 心配が無用に終わったとき
- よけいな心配をしている人へ使う
使い方は基本的に、「心配する意味がなかった」という状態か、「心配している人にアドバイス」をする場面で使う。
「杞憂に終わる」の例文
例文をご紹介します。
- 母は心配性であるが99.9%の悩みは杞憂に終わる。
- バイトの面接はめちゃくちゃ緊張をしたけどやってみると、思っている以上にすんなり合格して杞憂に終わった。
- ここまま杞憂に終わればいいのだがどうなるかわからない。
- 本番のことを考えて緊張していたけどいざ終わってみると杞憂だったことに気がつきホッとした。
- ビジネスの懸念点が杞憂に終わり一同が安堵した。
「杞憂に終わる」はビジネスシーンで使える?
「杞憂に終わる」という慣用句は、ビジネスシーンでよく使われます。
ビジネスの現場というのは、結果は試してみないとわからないことだらけです。 どれだけ大企業であったとしても、失敗はするし、資金力のない小さな会社であれば、1つの失敗が致命傷になることもある。
そういった状況下で、「杞憂に終わればいいけれど」などと表現されることもある。
また、「心配しなくてもいいことで心配をして時間と体力をムダにするな」という意味で、「杞憂していてはダメだ」と叱咤激励で使うこともあります。
「杞憂(きゆう)」の間違った使い方
杞憂(きゆう)とは、心配しないでいいことを心配することなので、「心配をする」という意味は含まれておりません。
- 心配しなくてもいいことを心配するときは「杞憂」
- 心配をすることは「心配」
将来はどうなるかわからないし、本当に起きるかすら不確定なことを心配しているときに杞憂を使うことを覚えておきましょう!!
「杞憂に終わる」の類語
類語、意味が似ている表現をご紹介します。
類語「取り越し苦労」
取り越し苦労(とりこしぐろう)は、杞憂(きゆう)という言葉と1番意味が似ている類語です。
取り越し苦労とは、「実際に起きるかわからない未来のできごとを心配すること」
以下は、「取り越し苦労」を使った例文になります。
仏教や神道などの宗教には、「過ぎ越し苦労(すごこしくろう)はムダである」という教えもあります。 理由としては、過ぎてしまったことをいくら悩んでも状況は変わらないからです。
後悔先に立たずということわざと意味が似ています。
類語「心配無用(しんぱいむよう)」
心配無用という四字熟語の意味は、「心配する必要がない、心配は無意味である」となる。
使い方としては、相手を勇気づかせるためのアドバイスとして用いられることが多い。
以下は、その他の類語、表現になります。
- 深読みしすぎ
- 考えすぎる
- 強迫観念
- 気に病みすぎる
- 懸念する
- 危惧する
- 心配のしすぎ
「杞憂に終わる」の対義語
意味が反対となる対義語をご紹介します。
- 楽天(らくてん)意味⇒くよくよしないで人生を楽観すること。
- 楽観(らっかん)意味⇒物事の先行きをよいほうに考えて心配しないこと。
- 呑気(のんき)意味⇒性格がのんびりしていること。
- 安楽(あんらく)意味⇒心身の苦痛や生活の苦労がないこと。
「杞憂」の対義語はどれも明るくポジティブなワードばかりですね!! 「楽天家」「呑気な人」「楽観主義」などの慣用句を目にしたこともあるはずです。
無用な心配とは正反対にあり、心配や不安がない状態でリラックスしている様子が伝わってきますね♪
「杞憂に終わる」の英語
英語には、「杞憂」という言葉は存在しないため、「心配することはない」という英文を使って解説していきます。
「There is nothing to worry about that.(そのことについて心配することはなにもない)」という英文であれば、英語圏の相手にもしっかり伝わります!!
洋画や海外ドラマでは、「Don’t worry(しんぱいするな)」という表現を耳にしたことがあるはずです。 こちらの英文は、「どんまい」だったり「くよくよするな」という励ましの意味も含まれている。
「杞憂に終わる」の中国語
中国語では、「杞人忧天」と表現します。 ぜひ参考にしてください。
まとめ
- 杞憂とは、「心配しないでいいことを心配すること」
- 杞憂に終わるとは「心配しないでいいことを心配していたけど、問題なく終わること」
- 語源は中国の故事から由来している。
- 類語は「取り越し苦労」
- 対義語は「楽天」「楽観」「暢気」
- 英語は「There is nothing to worry about that.」
- 中国語は「杞人忧天」
それでは以上になります。 最後までお読みいただきましてありがとうございます!!