鑑賞(かんしょう)とは、芸術作品に接して味わい、理解すること。という意味があります。
このページでは、「鑑賞」という言葉の意味、使い方、類語、例文をわかりやすく説明しました!
ちなみに、「観賞」というすごく似ている言葉がありますが、違いはわかりますか?
結論から行ってしまうと、鑑賞が人間の創造物を見ているとき。 観賞は自然などの動植物を見ているときに使います。
このような使い分けを理解できると、世界をさらに鮮明に味わうことができます! ぜひ、参考にしてくださいね♪
鑑賞の意味
読み方は、「カンショウ」
【意味】芸術作品に接して味わい、理解すること
- 美術館で絵画を鑑賞する
- 自宅で映画鑑賞をした
鑑賞とは、芸術作品に接して味わい(楽しみながら)理解すること。という意味なのですが、意外と抽象的でイマイチぴんとこないですよね(笑)
芸術とは、本来の意味としては「物を制作する技術」のことを指していましたが、現在では、「他人と分かち合うことができる美的な環境、物体、経験をつくりだす人間の創造活動」という意味で使われているようです!
つまり、人間が創造した作品であれば基本的に芸術作品と表現することができます。
それを味わって理解しているさまを鑑賞といいます。
のちほど、くわしく解説しますが、人間の作ったものを楽しむときは「鑑賞」といいます。 そして、自然などの美しい風景などは「観賞」というほうの漢字を使います。
鑑賞の使い方
鑑賞は、人間が創造した芸術作品を見て楽しんで、理解しようとしているときに使います。
ということは、漫画を読んだり、映画を見ているときは、まさに映画鑑賞をしていると表現できます。
では実際に、「鑑賞」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
鑑賞の例文
鑑賞の例文をご紹介します。
- 4月はコナンの映画鑑賞するのが毎年の恒例行事
- 映画鑑賞をしているときが1番のリラックスタイムだ
- 美術館で絵を鑑賞したがイマイチ理解できなかった
- 息子は絵本鑑賞しているときだけはおとなしい
- 心に残る映画は何度鑑賞しても素晴らしい
- 鑑賞するよりも作品作りをしたいタイプである
- 書を鑑賞しているときは心が安らぐ時間だ
人間が作り出した芸術品を見ているときは、総じて「鑑賞をしている」と表現することができます。 あなたも日常で、鑑賞をしているつもりはないけれど、なにかを味わって理解しようとしているときは鑑賞していることになります^^
鑑賞の語源
鑑賞の語源は、漢字の意味にあります。
「鑑(かん)」という漢字には、鑑別や鑑定などの見分けること、めききという意味があります。 鑑定とは、良否の判断をしたりすることです。 (金の鑑定、お宝の鑑定など)
「賞(しょう)」には、ほめる・めでるという意味があります。
この2つの漢字が合わさったのが鑑賞であり、芸術作品に接して味わい理解すること。という意味になりました!
それぞれの漢字に込められた意味を理解しておくだけで、「鑑賞」という言葉の理解度がグンとUPしますよね!
鑑賞の類語
鑑賞の類語をご紹介します。
把捉(はそく)、把握、了知、会得、感謝
把捉(はそく)という言葉は、「(意味などを)しっかり掴むこと」という意味があります。 すごく聞き馴染みのない言葉ですが、芸術作品を鑑賞しているときは、自分なりになにかしらの意味を掴むために見ていますよね。
映画や漫画を読むときも、自分なりの意味や見解をある程度は考えながら楽しんでいるはずです。 その営みを鑑賞といい、自分なりの意味をつかめたときは、把捉ということができます!
鑑賞と観賞の違い
鑑賞と観賞の違いは、人間の作った芸術作品であるか・自然の風景であるかの違いです。
【鑑賞】⇒芸術作品に接して、味わい理解すること。
基本的には、人間の創造物(芸術作品)に対して使う
【観賞】⇒見てほめて、味わうこと。見て楽しむこと。
人工物ではない、自然そのものを見るときに観賞を使う。
わかりやすくいうならば、人工物か自然かの違いです。 しかし、時と場合によっては使い分けが曖昧に定義されることもあるため、非常に判断が難しいときがあります。
観賞の意味
観賞とは、見てほめて、楽しむ、味わうこと。という意味があります。
観光は、観光地に訪れて何かしらを見て楽しむことですよね。 天体観測は、星空を見て、測定したりすることです。
観賞の例文
観賞を使った例文をご紹介します。
- 満点の星空を観賞している時間は最高だ
- 晴れた日の空は手軽に観賞できる最高の光景である
- 雲を観賞していたら首が痛くなった
- 毎朝、自宅近くの海を観賞するのが日課である
- 近所に咲いている桜を観賞できる季節になった
- 犬を観賞していたら人間みたいだなと思った
- 朝顔の観賞は朝が1番
自然(空、海、雲、山、森、星、川)、動植物などを楽しむときは観賞するといいます。
観賞の類語
観賞の類語をご紹介します。
褒め上げる、敬する、仰ぎ見る、称揚(しょうよう)
称揚(しょうよう)とは、「その価値を認めて、ほめたたえること。」という意味があります。 例えば、春に咲く満開のサクラを見て、「素晴らしいね、美しいな」と褒めながら観賞することを称揚(しょうよう)といいます。
すごく難しい言葉ではありますが、意味を知るとかんたんに感覚を理解することができますよね(^O^)b
動物は美しい景色を見ても、「きれいだな」とは思わないかもしれませんが、私たち霊長類である人間は、花や大自然をみて美しいと感じられる素敵な感性を持っています。 当たり前だけど、自然界にとっては全然当たり前のことではないのです。
こうして考えてみると、改めて人間っておもしろいですよね!
まとめ
それでは、おさらいをしていきましょう♪
- 鑑賞は芸術作品を味わい理解すること
- 観賞は自然を見てほめて味わうこと
- 鑑賞は人工物、観賞は自然・動植物
この違いを知っておけば、あなたは世界をより鮮明に正しく捉えることができます! それでは以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございました!