地団駄を踏む(じだんだをふむ)とは、「怒りや悔しさなどの感情のたかぶりから、地面を激しく踏む動作のこと」という意味があります。
簡単に表現するならば、「怒って地面をガンガンと踏みつける」という動作になります。
このページでは、「地団駄を踏む」の意味・使い方・例文・類語・英語表現をわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね♪
ちなみに、語源は「蹈鞴を踏む(たたらをふむ)」という動作から由来しているのですが、ジブリ映画の「もののけ姫」に登場する「たたらば」のシーンがまさに、イメージにぴったりの光景になります!!
語源についてもわかりやすく解説しているので、チェックしてくださいね。
「地団駄を踏む」の意味
読み方は、「じだんだをふむ」
- 怒りや悔しさなどの感情のたかぶりから、地面を激しく踏む動作のこと
簡単に表現すると、「怒った状態でさらに地面を踏みつける」という状態になります。
以下のような、状況がまさしく地団駄を踏む(じだんだをふむ)という光景になる。
- 子供がデパートでおもちゃを買ってもらえず駄々をこねる
- 競馬で負けた人が悔しそうに地面を踏みつける
- 口論になり床を思いっきりふみつけるサラリーマン
このような状態が、「地団駄を踏む」になります。
「地団駄を踏む」の語源
「地団駄を踏む」の語源は、日本古来の製鉄法(せいてつほう)である、「たたら製鉄」から由来しています。
このときに、「蹈鞴(たたら)」という空気を送りこむ人力の送風機を踏む動作から「地団駄を踏む」ということわざが生まれたと考えられております。
もののけ姫にでてくる、「たたらば」とは、「蹈鞴(たたら)製鉄」をしている工場ということです。
エボシ御前がリーダーとなり、たくさんの女性たちが腕まくりをして、必死に踏んでいたのがじだたらなのです。
「地だたらを踏む」という動作から、「地団駄を踏む」と変化したといわれています。
「地団駄を踏む」の使い方
以下のようなシチュエーションで使うことがあります。
- 悔しい
- 悲しい
- 腹が立つ
- 怒り
- ストレス
- 感情の昂り(たかぶり)
- etc..
基本的に、感情の昂りがあるときに「地団駄を踏む」という使い方をします。 「昂り(たかぶり)」とは興奮すること。
嬉しい、喜び、ハッピーなどの感情には使わない表現なので誤用に注意してください
「地団駄を踏む」の例文
例文をご紹介します。
- 怒りで感情が爆発して地団駄を踏んだ。
- 試験に落ちた悔しさから自宅で1人地団駄を踏むことになった。
- 後悔先に立たずとはいうが、あまりに悔しくて地団駄を踏みながら泣いた。
- 地団駄を踏むのは1人の社会人としては自己管理力が足りない証拠である。
「地団駄を踏む」の類語
「地団駄を踏む」の類語、意味が似ていることわざをご紹介します。
- 匙を投げる(さじをなげる)
意味⇒手を引く、諦める。 - 後ろ髪を引かれる
意味⇒未練がある気持ち - たかをくくる
意味⇒その程度だろうと安易に予測する - 場数を踏む
意味⇒経験を積む - 二の足を踏む
意味⇒ためらって迷ってしまうこと - 悔悟を噛み締める(かいごをかみしめる)
意味⇒悔しいことがおきて悲しむこと - ほぞをかむ
意味⇒自分のへそを噛もうとしても口に届かないが、それでも噛もうとするほど残念でいらいらすること - 頭に血が上る意味⇒感情がたかぶり冷静さを失う
【たかをくくる】意味と使い方をわかりやすく解説!【例文あり】
感情が爆発をしたり、悔しがるということわざはたくさんあります。
「地団駄を踏む」の英語表現
英語で表現するならば、「stamp one’s feet in frastration(悔しくて足を踏みならす)」という英文となります。
日本語のことわざなので、直訳をするのは難しいですが、上記の英文であればことわざの意味をしっかりカバーしているため、日常会話で使うことができます。
まとめ
それではおさらいしていきます!
- 意味は、「感情の昂りから地面を激しく踏む動作」
- 語源は、「たたら製鉄」の作業動作に由来している
- 類語は、「匙を投げる」「高を括る」
- 英語は「stamp one’s feet in frastration」
それでは以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございました!! あなたの1日が素敵な日になりますように。