意気揚々(いきようよう)とは「元気にハツラツとして物事を行うさま」という意味があります。
元気があり誇らしげかつ積極的な様子につかわれる四字熟語です。
よくある間違いとして、読み方を「意気揚々(いきあげあげ)」と発音していまう人がいますが、誤用しないようにご注意ください!!
ちなみに語源は、中国の歴史書である「史記(しき)」から由来している四字熟語になります。
このページでは、「意気揚々」という四字熟語について、「意味・使い方・類語・例文・対義語・英語表現」をわかりやすく徹底的に解説をしましたので、ぜひ参考にしてくださいね♪
「意気揚々」の意味
読み方は、「いきようよう」
- 意気揚々(いきようよう)とは、元気にハツラツとして物事を行うさま
- 意気⇒あふれる元気・積極的な心
- 揚々⇒得意げなさま、誇らしげなさま
意気揚々とは、元気はつらつとして物事を行うさまです。 ハツラツとは、漢字で書くと「溌剌(はつらつ)」となる。 「元気はつらつオロナミンC」という有名なフレーズがありますよね。
意気(いき)が「あふれる元気、積極性のある心」そして、揚々(ようよう)が、「得意げ。、誇らしげなさま」という意味が合わさった四字熟語です。 すごく前向きでエネルギッシュな言葉となっている。
「意気揚々」の語源
意気揚々の語源となったのは、中国の歴史書である「史記」から由来しています。 史記とは、司馬遷(しばせん)というお役人が書いた歴史書のことです。
中国で1番歴史の古い書として有名です。
この中に含まれている、馬車の運転手のエピソードが「意気揚々(いきようよ)」の語源に由来しているのです。
意味をイメージしやすいように、短くわかりやすい表現にしました。
中国の春秋時代(漫画・キングダムの時代)に、晏嬰(あんえい)という小柄の男性がいました。 この男性は、斉(せい)という国の首相です。
この晏嬰(あんえい)という首相が、外へ出かけるときは大きくて豪華な馬車に乗って移動をします。
この馬車に乗っている運転手が「誇らしげかつ、得意げにふんぞり返って馬車を操縦している様子」をみていた、運転手の妻が後日、離婚届を突きつけたそうです。
その理由は、単なる運転手なのに「なぜ、そこまで得意げに偉そうにふんぞり返っているのか」と問い詰めたそうで。
これには理由があり、小柄な男性である晏嬰(あんえい)さんは首相という地位の高い身分でありながら、非常に人格者であったそうです。 それに対して、運転手は大柄で偉くもないのに、偉そうな態度が妻は恥ずかしいと感じたとのこと。
中国の春秋時代に、首相の馬車の運転手をしている男の「得意げな様子」が由来となり、「意気揚々(いきようよう)」という四字熟語が生まれたとされています。
「意気揚々」の使い方
使い方としては、以下のようなシチュエーションが当てはまります。
- はつらつとしている様子
- エネルギッシュな状態
- 積極性のある状態
- 得意げな様子
- 誇らしげな様子
- etc..
このような状況で、「意気揚々な◯◯」という表現でつかいます。
「意気揚々」の例文
例文をご紹介します。
- ボクサーが試合開始前に意気揚々と入場してきたが、即KOされた。
- 卒業式を迎えた生徒の表情は意気揚々としている。
- 意気揚々と挑んだものの失敗してしまった。
- 彼は意気揚々と愛車の自慢を語りだした。
- 意気揚々とした選手たちの姿に観客はさらに熱気づく。
- やるべきことをやったあとは意気揚々と趣味に没頭する
- いつも意気揚々としている上司がいるだけで部下の士気が高まる。
元気よくエネルギッシュで物事を行うさまに対して使うことができる四字熟語です。 ポイントは、「根拠のない元気、自信」であったとしても問題はないということ。
根拠はないけど自信満々な人がいたり、実力はそこまでないのに余裕綽々な人もいますよね。
別に、実力があったり、なにか良いことがなかったとしても、「元気はつらつに物事を行うさま」に対して使うことができます!!
「意気揚々」の類語
「意気揚々(いきようよう)」の類語、意味が似ている四字熟語をご紹介します。
- 余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)意味
⇒ゆったりとして、落ち着いていること。 - 意気衝天(いきしょうてん)意味
⇒このうえなく盛んな状態。 - 意気昂然(いきこうぜん)意味
⇒自身に満ちており、元気が溢れてるさま。 - 得意満面(とくいまんめん)意味
⇒自慢する気持ちが表情にあらわれていること。 - 自信満々(じしんまんまん)意味
⇒自信に満ちあふれていること。 - 意気軒昂(いきけんこう)意味
⇒意気込み、奮い立つ様子。
文字だけでもエネルギッシュさが伝わってくるほどの四字熟語がたくさんありますね。 これらは、前向きな四字熟語のため、座右の銘として大切に扱われている言葉たちです。
個人的には、「意気軒昂」という四字熟語が積極的さがあり、好きです(^O^)b
「意気揚々」の対義語
意気揚々の対義語となるのは、「意気消沈(いきしょうちん)」です。
【意気消沈】の意味は、元気をなくして落ち込んでしまうこと。
その他にも、元気がなくなりエネルギッシュとは反対の状態にある四字熟語をご紹介します。
- 意気消沈(いきしょうちん)
- 意気阻喪(いきそそう)
意味⇒意気込みがなくなり、元気を失うさま - 失望落胆(しつぼうらくたん)
意味⇒希望がなくなり落ち込むこと - 戦意喪失(せんいそうしつ)
意味⇒闘う気力がなくなってしまうさま
意気揚々とは正反対の、エネルギッシュさがなくなり、落ち込んでしまっている様子の四字熟語になります。 キーワードとして、「元気がなくなる」「気力が失われる」というネガティブな要素が共通しております。
文字面だけみても、なんとな〜く元気がない雰囲気が漂っていますよね(笑)
「意気揚々」の英語表現
「意気揚々」は中国の歴史書から由来している四字熟語のため、英語表現にするには、意味をピックアップした英文にする必要があります。
「triumphantly」と表現すれば、「勝ち誇ったように」という意味になります。
ちなみに、得意げなは英語で「elated」、誇らしげは「triumphant」となる。
まとめ
意気揚々という四字熟語は元気が溢れており、すごく前向きで気持ちがいい言葉ですよね。 しかし、油断をしていると足元をすくわれることもあるため、気をつけないといけないな〜と考えさせられる四字熟語でした。
それではおさらいしていきます!
- 意味は、元気はつらつとして物事を行うさま
- 「意気」はあふれる元気、積極的な心
- 「揚々」は得意げ、誇らしげなさま
- 語源は中国の歴史書である「史記」から由来している
- 類語は、「余裕綽々」「意気軒昂」
- 対義語は「意気消沈」「意気阻喪」
- 英語は、「triumphantly」
それでは以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございました!! あなたの1日が素敵な日になりますように♪