こんにちは!! 漢検1級に挑戦中のタオルです♪ このページでは、「一役買う(ひとやくかう)」の意味・使い方・例文・類語をわかりやすさと正確さ重視で徹底的にまとめました!!
「一役買う」とは、「自分から進んで1つの役目や役割を引き受けること」 という意味があります。
わかりやすく表現するならば、自分から動き1つの役目を持つことです。
学生時代などに、誰もやりたがらない仕事を積極的にやってくれるリーダー的な存在が1人はいましたよね。 そういった人が、自ら役目を引き受けてくれることを、「一役買ってくれた」と表現できます。
ポイントは、「自分の意思で引きけること」です。 「強制的にさせられる」というのは、一役買うとは言わないので誤用に注意してください。
それでは、早速学んでいきましょう♪
すぐに読める目次
「一役買う(ひとやくかう)」の意味
読み方は、「一役買う(ひとやくかう)」 よくある間違いとして、「いちやくかうがある。
- 自分から進んで1つの役目や役割を引き受けること
- 「一役買う」には、力をかす、手助けをするという意味合いも含まれる
意味は、何かしらの役目を自ら引き受けるということになります。
- 僕はクラスの皆がやりたがらないトイレ掃除に一役買って出た。
このような使い方をすることができます。
他人に押し付けられたり、強制的に役割を担うような状態は、「一役買う」とは表現しません。
「一役買う」の語源
語源は、「一役(ひとやく)」と「買う(かう)」という言葉の意味を深堀りしていくとスッキリ理解することができます。
- 「役(やく)」には、「つとめ、職分、仕事上の地位」という意味がある。
- 「買う(かう)」には「自分の方に引き取る」という意味がある。
これらを組み合わせた慣用句が、「一役買う(ひとやくかう)」というもの。 つまり、自ら1つの役割を引き受けるという意味になります。
「一役買う」と「一翼を担う」の違い
一役買うと、すごく似ている慣用句があります。 それは、「一翼を担う(いちよくをになう)」という言葉。
それぞれの慣用句の意味と違いをわかりやすく比較してみましょう!!
- 【一役買う】⇒自分から進んで1つの役目や役割を引き受けること。
- 【一翼を担う】⇒全体の中で1つの果たすべき役割を持つこと。
意味はどちらも、なにかしらの役割を1つ引き受けること。 しかし、1点だけ違うとすれば、ポジティブな表現には「一翼を担う」を使われることが多いです。
就活や就職面接などの場面でも、「私は大学生活の◯◯で〇〇の一翼を担う活動をしておりました」というアピールとしても、用いられる慣用句です。
しかし、「一役買う」には、その役割を誰かがやってくれているからこそ、物事が潤滑に進んでいるという意味合いもあります。
- この街がきれいなのは住民のボランティアスタッフが清掃活動に一役買ってくれているからである。
- あの人が1番大変な任務を一役買ってくれたからこそ、他のメンバーが自分のやりたいことに専念することができた。
このように、「誰もやりたがらないことを、自ら進んで引き受けてくれた」という使い方をされることがある。
すべてがネガティブな意味合いで使われることはないが、少なくとも、「一翼を担う」はほぼ例外なくポジティブで前向きな表現として使用される。
「一翼を担う(いちよくをになう)」の例文
それでは、「一翼を担う」の例文をいくつかご紹介します。
担う(になう)とは、自分の責任として引き受ける。負担する。という意味がある。
- 巨人の看板キャッチャーだった阿部選手は引退後に、巨人2軍監督として選手の育成に一翼を担う活動をしている。
- 僕は大学を卒業したら金融機関で働き、国民が安全な生活を送るための一翼を担う仕事がしたい。
- 私は部下は社運をかけたプロジェクトのマーケティングリーダーとして一翼を担うことになった。
「一役買う」の使い方
使い方としては、「自ら何かしらの役割・役目を引き受けるとき」です。
間違った使い方としては、以下のような状況です。
- 強制的に役割を任されたとき
- 他人に役目を振り当てられたとき
自分から進んで役割を引き受けていない状況であれば、「一役買う」とは表現しないので、誤用に注意してください!!
では実際に使い方を例文でチェックしていきましょう。
「一役買う」の例文
例文をご紹介します。
- 田舎が舞台となっているアニメは地域活性化に一役買っている。
- 若手起業家として有名なAさんは、若者の起業への関心度合いを高める存在として一役買っている。
- You Tubeはエンタメだけでなく、動画教育の広まりと理解を深めるために一役買っている。
- 息子はニートであるが、朝晩の犬の散歩に一役買ってくれているので助かっている。
- 私は誰もやりたがらない、バイトのシフトリーダーを一役買って出ることにした。
- 勇気を出して一役買うという行動は、周りに感謝されてすごく嬉しい気持ちになる。
使い方としてはこのようになります。 例文を見てもらうとわかりますが、どれも「自分から進んで引き受けている」という状況です。
自ら引き受けた役割の大きさは一切関係なく、「自発的」であるかがポイントです!!
「一役買う」の類語
類語をご紹介します。
- 力を貸す
- 肩を貸す
- 手助けする
- 協力する
- 率先して行う
- 口を添える
- 行動をする
- 援護する
- 支える
- 知恵を貸す
- 後ろ盾となる
- 手を出す
- 足を突っ込む
- 参画する
- 片棒をかつぐ
類語はこのようにたくさんあります。 どれも、自ら行動をして手助けをしたり、引き受けるという意味合いが含まれている。
類語に、「肩を貸す・口を添える・手を出す・足を突っ込む」など体の一部を表現した慣用句があります。 こういった表現は、「鼻につく」などの感情を表すときの慣用句としても存在する。
「鼻につく」の意味と使い方とは?【類語と例文をわかりやすく解説】
「一役買う」の対義語
国語辞典によると対義語は存在しておりません。 しかし、意味が反対となることわざがあるため、ご紹介します。
それは、「貧乏くじを引く」というもの。
「一役買う」は自ら役目を引き受ける慣用句ですが、貧乏くじを引くは、「受動的」でありネガティブな意味合いが非常に強いことわざです。
「私は望んでいないのに、貧乏くじを引くはめになった・・・」という意味合いがあるため、能動的ではなく、あくまでも受け身であることがわかる。
以下は、「貧乏くじを引く」の例文である。
- 新入社員の研修が終わり楽しみにしていた東京勤務がなくなり、地方への配属となった。まさに貧乏くじを引いた気分である。
- やる気のない態度を上司に指摘されて貧乏くじを引かされるはめになった。
- 私は社会人としては順風満帆ではあるが、恋愛においては貧乏くじを引いてばかりいる。
「一役買う」の英語表現
「一役買う」の中国語
まとめ
「一役買う」という慣用句は、意味を知っているようでハッキリとは説明できない言葉ですよね!! 私は漢検を勉強しはじめるまでは、意味をよく理解していませんでした。笑
ちなみに、似ている慣用句に「ひんしゅくを買う」というものがありますが。一役買うとはまったくの別物なので注意してください!!
「顰蹙を買う(ひんしゅくをかう)」とは、常識に反する行動をして周囲の人から嫌われたり、見下されることです。 意味はまったくの別物なので混同してしまうと大変なことになります(笑)
それではおさらいしていきます!
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