汎用(ハンヨウ)とは、「1つのものを広く、色々な方面に用いること」という意味があります。
「汎用性が高い、汎用性のあるアイテムだ」というような使い方をされています。
このページでは、汎用の意味をわかりやすく例文や類語などといっしょに解説しています!
ちなみに、よくある間違いとして「凡庸」という言葉があります。 凡庸(ボンヨウ)とは「優れた点がなく平凡である」という意味があるので、誤用に気をつけてください。
それぞれの使い分けや例文もご用意しているので、ぜひ参考にしてください!
汎用(はんよう)の意味
読み方は、「はんよう」 よくある間違いとして、「ぼんよう」「ぼよう」がある。 正しくは、「汎用(ハンヨウ)」
【意味】1つのものを広く、いろいろな方面に用いること
別の言葉で表すならば、「万能」「何にでも使える。
- スマホは汎用性が非常に高いアイテムだ
- 純正ではなく汎用インクは安くて助かる
汎用の対義語となるのは、「専用」です。 例えば、iPhoneの純正ケーブルは、その他のスマートフォンの充電には使えません。 これは汎用性がないという表現ができます。
反対に、汎用性の高いケーブルはどのスマートフォンにも対応できるケーブルであるということです。
「汎用と専門」は対(つい)となる言葉です。
汎用の使い方
汎用(はんよう)という言葉の使い方は、日常でもかなり頻繁に目にするはずです。
例えば、プリンターのインクも純正品(専用インク)を購入するとめちゃくちゃ高いですが、汎用インク(どのプリンターでも使えるインク)を買えば、すごくコストを抑えることができます。
この状態を、「汎用性の高いインクは安く手に入るから便利だ」と言うことができます。
汎用の例文
それでは、実際に汎用を使った例文をご紹介します。
- スマホは人類が発明した究極的に汎用性のあるアイテムだ
- 汎用性のあるタブレット端末を購入した
- 大学入試には汎用性のある資格やスキルが役に立つ
- 運転免許証は身分証としても汎用性のある持ち物だ
- 汎用性のあるスキルは転職に非常に有利だ
- 汎用性インクは純正品より2000円安い
- 安いアプリは汎用性が低く不便である
- 汎用性が高い人材は部署が変わっても重宝される
- 英語能力は就職活動に置いて非常に汎用性の高いスキルである
「汎用性〜」という使い方も日常で多く目にするとおもいます。 こういった場合には、「汎用性がある/ない・低い/高い」と表現することができます!
汎用の類語
汎用の類語をご紹介します。
万能・多用途型・どのような用途にも対応する・両用・兼用・代用・転用・流用・オールラウンド・オールマイティー・兼ね備える
関連ワードをチェックしていくと、「汎用」という言葉の意味を理解しやすくなりますよね。 汎用(はんよう)という言葉は読み方や意味を知らないと非常にややこしいイメージがありますが、簡単にいえば「万能」という意味がある。
汎用の語源
汎用の語源は、漢字の意味にあります。
汎という漢字には、「ひろくゆきわたる。ひろくて限られない。」という意味があります。 そして、用には「つかう。働かせる。役立てる。もちいる。」という意味がある。
文字とおり、汎用とは「1つのものを広くいろいろな方面に用いること」という意味になります。
漢字1文字1文字に込められた意味を知っておけば、言葉の理解はものすごく簡単になりますよね!
汎用(はんよう)と凡庸(ぼんよう)の違い
汎用(はんよう)に似ている言葉で、凡庸(ぼんよう)というものがあります。
この2つの言葉の意味と違いを比較していきましょう。 ネットでは、よく汎用を凡庸とごちゃまぜにしている人がいます。 見た目も読み方も似ているので、間違えやすいのもすごくわかります。
【汎用】⇒1つのものを広くいろいろな方面に用いること
【凡庸】⇒すぐれた点がなく、平凡なこと
意味は全然違います。 汎用は万能であるというものに対して、凡庸(ボンヨウ)は平凡であるという意味があります。
つまり、「汎用性のある人材(万能な人間)」と「凡庸な人材(優れた点がない人間)」という言葉は非常に見た目がそっくりですが、意味が180度違うということです(笑)
この差を理解しておかないと、言葉遣いで相手を傷つけてしまうこともあるので気をつけましょう(笑)
凡庸の語源
凡庸の語源は漢字の意味にあります。
凡(ぼん)は平凡(へいぼん)のぼんです。
平凡とは、「ここと言うすぐれた点もなく、並なこと」という意味があるため、凡庸とほぼ同じ使われ方をします。 ただ、凡庸のほうが否定的なニュアンスが強い印象を与えてしまいます。
漢字の「凡(ボン)」には、「なみなみ。普通。ありふれた。すぐれていない」という意味があります。 そして、「庸(よう)」には、「平凡。なみ。つまらない。」という意味があります。
つまり、凡も庸もどちらも「平均」「並」という意味が込められている文字なので、文字とおり「優れた点がなく、平凡なこと」という意味になります!
凡庸(ぼんよう)の例文
凡庸を使った例文をご紹介します。
- 学歴も資格もない人間は就職において凡庸である
- 凡庸な人間になりたくないから今日も必死に学ぶ
- 凡庸な商品はインパクトのある製品には勝てない
- 立ち寄った飲食店の味が凡庸でガッカリした
- メニューが多いラーメン屋さんは味が凡庸である
- 努力しないと凡庸な人材になってしまう
凡庸の類語
凡庸の類語をご紹介します。
人並み、変哲もない、平均、平凡、特徴がない、凡常、陳腐、人並み、世間並み
凡庸の類語として、もっとも意味が近くてイメージしやすい言葉は「平凡」です。 「ドラえもんに出てくるのび太くんは平凡な小学生である」と表現すると、すごくイメージしやすいですよね(笑)
ちなみに凡庸と意味が同じである、「平々凡々(へいへいぼんぼん)」という四字熟語があります。 この四字熟語の意味は、「極めて平凡である」というもの。
文字だけみるとまるで中国語のように見えますね(笑)
まとめ
それでは、おさらいをしていきましょう!
- 汎用とは1つのものを広く色々な方面に用いること
- 汎用性が「高い・低い・ある・ない」と表現することもある
- 万能という意味に非常に似ている
- 凡庸(ぼんよう)と間違われやすい
- 凡庸は「へいぼんなこと」という意味
- 凡庸の類語は「平凡、並」
- 汎用と凡庸の読み、誤用に気をつけよう
「汎用と凡庸」は見た目が似ているので、使い分けをしっかりして、ミスをしないように気をつけてくださいね! それでは、以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございました!