花より団子(はなよりだんご)とは、「花を見て楽しむよりも、団子を食べたほうが良い」という意味があります。
わかりやすく簡単に説明するならば、「花より団子が大切!」ということになる。
風流よりも目の前にあるお団子をたべるようが大切であるという意味がありますが、人を小バカにする表現としてもつ使われます。
「芸術や風流がわからない人」「食いしん坊な人」に対して、「あなたは花より団子だね」というちょっとだけ馬鹿にする表現もできることわざです。
「花より団子」の意味・使い方・例文・類語・対義語・語源をわかりやすく徹底的に解説したので、ぜひ参考にしてくださいね♪
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「花より団子」の意味をわかりやすく解説
読み方は、「花より団子(はなよりだんご)」 よくある読み間違いとしては、「はなよりだんし」 「団子(だんご)」とは、おもちを串にさした食べ物である。
- 花を見て楽しむよりも、団子を食べたほうが良いという意味。
- 「風流より実益」「外観より実質」を大切にすること。
花より団子をわかりやすく説明するならば、「お花を見て風流(雅やかなもの)を味わうより、お団子をたべることのほうが楽しい・大切である」ということになる。
「◯◯より△△が大切!!」という意味がある
風流(ふうりゅう)の意味
風流とは、「みやびやか」という意味があり、漢字で書くと「雅やか」となる。
人に見せるための作り物だったり、自然の景色、植物などを指します。 桜を見てキレイだなと思う心は、日本人ならではの感性であり、欧米などでは木に咲いている花などは景色の一部として扱われます。
もちろん、欧米人でも「美しい」とは感じることがありますが、日本人のようにお花見という独特のたのしみかたは一般的ではありません。
花よりだんごは、風流よりも実益(実際の利益)を大切にする気持ちを表していることわざです♪
「花より団子」の語源と由来
「花より団子」の使い方
使い方は以下のようになります。
- 謙遜
- 風流がわからない人を小バカにするとき
- 風流より実益を優先するとき
- 食いしん坊のたとえで使う
- 芸術を理解できないときに使う
- etc..
使い方としては、基本的には「謙遜(けんそん)」or「芸術や風流を理解できない相手を小バカにするとき」の2パターンがあります。
「花より団子」の例文
例文をご紹介します。
- 彼女は食いしん坊だから桜よりもお弁当ばかり食べている。まさに花より団子とはこのことか。
- 僕は花より団子だから、プレゼントは現金がいいな。
- 上司は花より団子なタイプなので情緒のない人である。
- ビジネスマンの彼はお花見のときも株価をチェックするほどの花より団子主義な人だ。
- 私なんて花より団子ですよ。と謙遜をしてみた。
このような使い方をします。 ことわざの意味を理解しておけば、日常会話でも比喩として上手に活用することができます。 会話の幅も広がるのでおすすめです♪
「花よりだんご」は目上の相手には使わないほうが良い
結論からいってしまうと、「花よりだんご」ということわざは敬語ではないため、目上の相手は使わないほうが無難です。
そして、意味合いとしても「風流や芸術がわからない人」という情報も込められているため、相手に失礼になってしまうことがあります。 ビジネスシーンなどでは使わないほうがコミュニケーションを潤滑に進めることができます。
「花よりだんご」は目上の相手には不適切なことわざ
「花より団子」の類語
類語、意味が似ていることわざをご紹介します。
- 色気より食い気(いろけよりくいけ)
意味⇒色気よりも食い意地のほうが強いこと。 - 一中節より鰹節(いっちゅうぶしよりかつおぶし)
意味⇒浄瑠璃の演目よりもかつおぶしが好きなこと。 - 恋をするより徳をしろ
意味⇒先がわからない恋に集中するよりも、世の中のためになる行動をして徳を積むべきだということ。 - 義理張るより頬張れ(ぎりばるよりほおばれ)
意味⇒義理を立てるより、自分の利益を大切にしろということ。 - 名を捨てて実を取る
意味⇒上辺の名誉よりも目先の利益を取るほうが賢明だということ。
「花よりだんご」の意味と似ていることわざはたくさんあります。 「色気よりも食い気」などはまさしく、女性などよりもまずは食欲が大切である!!という何とも人間らしい(?)ことわざがあります(笑)
「◯◯よりも△△が大切!!」ということわざは世の中にたくさんあるため、調べてみるとおもしろいかもしれません♪ 私も断然、花より団子派です(笑)
「花より団子」の対義語
意味が反対となる対義語をご紹介します。
- 渇すれども盗泉の水を飲まず(かっすれどとうせんのみずをのまず)
意味⇒どんなに困っていても、不正には手を出さないことのたとえ。 - 鷹は飢えても穂を摘まず
意味⇒高潔な人は、どんなに困窮しても不正をして生きのびようとはしないことのたとえ。
「花より団子」は目先の利益を大切にすることわざですが、対義語は「目先の利益よりも、正しい行いを重んじる」という意味が込められていることわざとなる。
しかし、花より団子は、悪いことをしているわけではないので、ちょっと意味は異なるかもしれません。
ちなみに、「渇すれども盗泉の水を飲まず」は中国の孔子が、喉が乾いて死にそうになったときも盗んだ泉の水は絶対に飲まなかったという逸話から生まれた言葉です。
「花より団子」の英語
日本語のことわざは、直訳をすると英語圏の人には伝わらない可能性が9割くらいあります。 しかし、めずらしく「花より団子」は直訳でも英語圏の人間につたわります!!
英語で直訳すると、「Dumplings rather than flowers」という英文になる。
団子の英単語は、「dumplings」
「Bread is better than the songs of birds(鳥のさえずりよりパンのほうが良い)」という花より団子のアメリカバージョンのことわざがあります。
おだんごではなく、パン(ブレッド)になっているのが国の文化の違いをイメージさせてくれますね♪
「花より団子」の中国語
中国語にすると、「舍华求实」と表現します。
まとめ
それではおさらいしていきます!
- 意味は、「花を見るより団子を食べるほうが大切」
- 人を小バカにしたり、謙遜に使われることわざ。
- 風流や芸術がわからない人に対しても使う。
- 類語は、「色気より食い気」
- 対義語は、「渇すれども盗泉の水を飲まず」
- 英語は「Dumplings rather than flowers」
- 中国語は「舍华求实」
それでは以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございます!!