言葉の意味と由来

【甚だしいの意味はなに?】例文や語源・由来をやさしく解説!

甚だしい」という言葉の読み方、意味を知っていますか?

このページでは、一生使える言葉の知識を2分でマスターできるように、やさしく解説をしております! 1度読めば、あなたが生きているかぎりずっと役に立つ言葉の知識を手に入れることができます!

じつは、「甚だしい」とはポジティブな言葉ではなく、ネガティブな意味で使われるものなのです。 これを理解しておかないと、間違った表現をして相手を傷つけてしまうこともあります…。

わかりやすく解説をしたので、さくっとチェックしてくださいね!

甚だしいの意味

甚だしいの読み方は、「はなはだしい」です。 すごくややこしい読み方ではありますが、1度覚えてしまえば忘れないので、この場でさくっと記憶しておきましょう。

甚だしい意味

甚だしいとは、「普通の度合いをはるかにこえている」「程度がふつうの状態をはるかに超えている」という意味があります。

基本的に悪い意味で使われます。

わかりやすくいうならば、「あのお客さんは、店員に対する態度が甚だしい」というように、一線を超えたひどい状態を指します。

すごく砕けた言い方をするならば、「ひどい!」「やばい!」「やりすぎだよ!」という意味合いがあり、「これはさすがに度合いを超えているな..」という状態につかわれます。

あまり馴染みのない言葉ではありますが、「勘違いも甚だしい(かんちがいもはなはだしい)」という表現は聞いたことがあるかもしれません。 ハッキリとした意味はわからなくても、ぼんやりと理解はしているはずです。

私もしっかりと言葉の意味や由来を調べるまでは、「なんとなくこうだろうな・・」という曖昧な状態でした(笑)

「勘違い甚だしい」は悪い意味で使われる

「勘違い甚だしい」は、同じような漢字が2回も使われているので、ややこしいですが、意味としては「ひどい勘違いだ」ということです。

【勘】と【甚】という漢字は、大きくみくらべてみると【力】という部首がついているか、ついていないかの違いだけ。

☆画像で比較

1度さくっと覚えてしまえば、迷わないのでまた1つ賢くなることができます☆

新入社員は会社を学校だとおもっているのか。勘違いも甚だしい!←このような表現をしているときは、「新入社員の心構えに対する怒りを表現している文章になる」

「甚だしい」を使った例文一覧

いくつか例文を紹介していきます。 ぜひ参考にしてください。

基本的には、「◯◯も甚だしい」と「甚だしい◯◯」の2パターンの使い方があります。

未成年の学力低下の原因がスマホだなんて、勘違いも甚だしい

親に対してあんな発言をするなんて非常識も甚だしい

ポイ捨てをするなんてマナー違反も甚だしいにも程がある

今年の大雪により農作物は甚だしい被害を受けた

自分の油断からビジネスで甚だしい損害を出してしまった

「甚だしい」は悪いこと、ネガティブな意味として「度合いを超えている」という状態に使われるため、上記の例文を参考にしてください。

砕けた言い方で表現するならば、「さすがにやりすぎ」「それはやばい」などと近い表現になります。 

けっしていい意味で使われることはないため、ポジティブな言い方をするときは、「イチロー選手はメジャーリーグで強烈な世界記録を打ち立てた」などの誰がみてもわかるハッピーな表現にするべきです。

相手を褒めたいとき、称えたいときには「甚だしい」という言葉は不適切です!

甚だしいの語源と由来

甚だしいの語源と由来について説明をしていきます。 諸説あるようですが、言葉の成り立ちと変化については、以下の説が有力だそうです!

甚だしい語源、由来

「甚」という漢字は音読みは「じん」、訓読みは「はなはだ」とよみます。

「甚だしい」は、極端であるさまを表現していることから、「2回連続ではだはだ」とよみ、それが変化して現在の「はなはだ(しい)」という状態になったと考えられています。

そして、花は目立つものの形容として用いられる漢字なので、「花甚(はなはだ)しい」をあわせた言葉という説もあるそうです。

「甚だしい」という言葉は、様々な意味合いがこめられており、時代によって変化していることがわかりますね! 令和の現在では、ほぼ日常では使われない言葉になっていますが、こうして由来や語源という歴史を学ぶとおもしろいですね(*^^*)b

「甚だしい」の類語・類義語

類語・類義語をいくつかピックアップしていきます。

甚だしいの類語一覧

極度、過激、恐ろしい、強烈、極端、猛烈、勁烈、劇しい、きつい、どぎつい、烈しい、強い、はなはだしい、強烈、激しい

以下は、「甚だしい」を別の言い方に表現したパターンになります→

さすがに、やばい、やりすぎ、ひどい、半端じゃない、尋常じゃない、とんでもない、めちゃくちゃ、むちゃくちゃ、凄まじい、途方も無い、法外な

こうして類語をチェックしていくと、言葉の意味をかなりスムースに理解しやすくなりますね! 私としては、甚だしいはあまり好きな言葉ではないため、日常生活ではあまり使わないようにしています。

なんとなく理解はできるけど、日本人の大半はハッキリと理解していない言葉なので、もっとわかりやすく「それはさすがに◯◯だよね」という柔らかい表現をすることが多いです(*^^*)

まとめ

甚だしいという言葉について解説をしてきましたが、あなたはこの言葉は好きですか?それとも、できればあまり使いたくない言葉でしょうか。

私は、正直にいってしまうと好きではない言葉です(笑) やはり、ネガティブなケースでつかわれる言葉というのは見たり聞いたりして気持ちがいいとは言えないですよね…。

しかし!! 言葉の意味や語源をしっかり理解しておくとは非常にたいせつだと思っているため、一生忘れないようにしようと思っています(*^^*)b 使うかはおいといて、やはり学ぶということが楽しいので、私はこれからも言葉をたくさん調べてあなたに紹介をしていきます!

それでは最後までご丁寧にお読みくださりありがとうございました!!