言葉の意味と由来

ぐうの音も出ないの意味はなに?「ぐう」はオノマトペ!

ぐうの音も出ないの意味

ぐうの音も出ない」←この言葉の意味や正しい使い方をご存知でしょうか? しっているようで、いざ詳しく意味を聞かれても解説をすることは難しいですよね!

このページを読むだけで、一生使える日本語の知識が身につきます。 あなたが生きている限りずっと使える知識が2分で身につくのでさくっとチェックしてくださいね♪

「ぐうの音も出ない」の意味、語源、由来、例文などをやさしく解説していきます。

ぐうの音も出ないの意味

読み方は、「ぐうのねもでない」と言います。 よくある間違いとして、「ぐうの音(おと)」、「ぐうの音(おん)」と呼ぶ方もいますが、これは間違いです。 音色の音(ね)とおぼえておきましょう♪

ぐうの音も出ないの意味は、「全く反論や弁解、言い訳ができないさま」です。

 

つまりは、言い訳などする余地もなく、徹底的に追い詰められた状態のこと。

100%じぶんが悪いときは、言い訳をしたくても反論する余地がないので、声にならない状態を表現したおもしろい日本語なのです

私もこれまでの人生で、何度も「ぐうの音も出ない」という状態や経験をしてきました(笑) 

ぐうの音も出ないの「ぐう」ってなに?

>ぐうの音も出ないの「ぐう」ってなに?
「ぐう」っていうのは、オノマトペです。 日本語でいうなら擬音語(ぎおんご)ですね!

オノマトペ(擬音語)とは、「状態や動きなどを音(おと)で表したもの」です! 日本語ならではの表現であり、海外の人にはすごく新鮮だそうです。

オノマトペ(擬音語)とは

ペタペタ歩く足音が聞こえる
ガブガブと水を飲む
グズグズ駄々をこねる
ピカピカ光るお星さま
キラキラに輝く太陽
お腹がペコペコだ
ギラギラした眼差し

「ペタパタ」「ぱくぱく」など、同じ音を2回繰り返すのはかわいいですよね(笑) 私の職場にいるアメリカ出身の女性は、日本語を勉強しているときにオノマトペ(擬音語)がすごくカワイイとおもったそうです(*^^*)b

で、本題に戻るのですがぐうの音も出ないの「ぐう」は人間の呼吸や息がのどもとで詰まったオノマトペだそうです!

つまり、ぐうの音も出ない状態の人のなんとも言えない表情や声などを擬音語にした非常におもしろい表現だということがわかりました!!

画像でイメージするならば、こういった状態が「ぐうの音も出ない」なのかもしれません→

ぐうの音も出ないの「ぐう」ってなに「ぐうの音も出ない」→一切の言い訳、反論ができない状態

別の表現にするならば、「ぐぬぬ..」「ンん..」「グフっ..」「ぐぅぅ..」などですかね。 しかし、1番シンプルでわかりやすいのが「ぐう」じゃないかなと思います。 素晴らしいシンプルさですね!

ぐうの音も出ないの語源・由来

ぐうの音も出ないという言葉の語源は、オノマトペ(擬音語)ですが、いつの時代にどのような経緯で誕生したかまでは調べた結果わかりませんでした。

しかし、オノマトペが誕生したのは、古事記がもっとも古い資料だといわれております。

古事記は日本で最も古い歴史書です。 712年に作られた

ちなみに古事記は712年に献上されているため、2020年の現在から約1308年前になります(笑) 想像もつかないくらいに古い時代から、オノマトペ(擬音語)があったことがわかりました。

「ぐうの音も出ない」という言葉はいつから誕生したのか不明ですが、1300年前にはすでに擬音語があったそうです。 当時は、鼻水をすする音を「ビシビシ」と表現されていたそうです。(笑)

現在では、鼻水をすする音は「ズズズ」や「じゅるじゅる」といった表現が多いですよね。 時代によってオノマトペも変化しているようですが、ぐうの音も出ないの「ぐう」は現在でもしっくりくる名表現だと思います!

「ぐうの音も出ない」の類語

ぐうの音も出ないの類語はこのようなものがあります。

ぎゃふん、うろたえる、戸惑う、まごつく、困惑する、動揺する、観念する、頭を抱える、途方にくれる、一言もない、論破される、逃げ場がない、切羽詰まる、追い詰められる、王手をかけられる、言葉が出ない、参る、黙る、押し黙る、ノーコメント

こういった類語があります。 関連のある表現をチェックしていると、いかに「ぐうの音も出ない」という言葉が的確でまさにこれ以上しっくりくるものはないと納得させられますね。 すごくシンプルでおもしろい言葉だなと思いました!

ぐうの音も出ないを使った例文

例文をいくつかご紹介していきます。

寝坊をしてしまったが、自己管理の甘さが原因なのでぐうの音も出ない

ぐうの音も出ないくらいに圧倒的な実力差を見せつけられた

万引きをした彼は、容疑を否認しているが監視カメラに犯行現場が写っているためぐうの音も出ない状態であることはあきらか

浮気をしてしまった人間は、謝るしかない。ぐうの音も出ない状態なので今は素直に謝罪をするべきだ

そこまで完璧なプレゼンをされたら否定する余地がない。まさにぐうの音も出ない

医師に医学的な見解から意見をされたら、素人はぐうの音も出ない。

私は最近プライベートで、「ぐうの音も出ない」という状況を経験しました。 二度寝をしてしまい、起きる時間よりも1時間遅く起床してしまったのです。 友人との待ち合わせに1時間30分も遅れてしまいまさにぐうの音も出ない状態へ。 素直に謝罪をしてランチをおごることになりました….笑

あなたは今週、「ぐうの音も出ない」というような状態になりましたか? できれば、切羽詰まるような状態は避けたいですよね。(笑)

まとめ

では、最後におさらいをします!

ぐうの音も出ないは、反論・言い訳ができない状態

徹底して追い詰められたとき、すべて自分に責任があり言い訳する気にもならないようなシーンが、まさにぐうの音も出ないという状況です。

そして、「ぐう」は人間の表情・息が詰まる音です。 言葉にならない音をオノマトペとして表現している、すごくユーモアがあり、シンプルで洗練された日本語ですね!

言い訳をするほどの余裕もないくらいに徹底的に追い詰められた状態なので、「声」を出して反論をしたいけど、それでも声がでない何ともつらそうな状態です(笑)

こういった情景を日本語として表現できるのって、すごく素敵ですね!

それでは、以上になります。最後までお読みいただきありがとうございます。