どんぶり勘定とは、「細かく計算などせず、おおまかにお金の出し入れをすること」 という意味があります。
別の言葉にいいかえるならば、「お金に大して大雑把である」と表現することができます。
「どんぶり勘定」の意味・使い方・例文・類語・対義語をわかりやすく徹底的に解説をしたので、ぜひ参考にしてくださいね♪
ちなみに、「どんぶり」とは「牛丼などの器」という意味ではありません。 器の「丼」とは本来無関係なのです。 その正体とは、江戸時代の職人が身につけていた腰掛け(エプロン的なもの)についてるポケットのことを「どんぶり」と呼んでいました。
わかりやすいイメージとしては、「ドラえもんの四次元ポケット」です(笑) あのようなポケットからお金を出し入れし、無造作に取り出す姿から「どんぶり勘定」という言葉が生まれました!!
そちらについても、わかりやすい解説をしているのでぜひ合わせてお読みください♪
すぐに読める目次
「どんぶり勘定」の意味
読み方は、「どんぶりかんじょう」
- 細かく計算などせず、おおまかにお金の出し入れをすること。
良い意味で使うならば、以下のような例文になる。
- あの社長は不況だからこそ思い切ってお金を使う人だ。いつもどんぶり勘定で景気よく支払ってくれる。
このように経済的にポジティブな意味で「どんぶり勘定」という慣用句を使うことができます。 使い相手や状況によって、良い・悪いは変化する。
「どんぶり勘定」の語源
語源は江戸時代の職人の仕草に由来しています。
江戸時代では職人などが腰掛け(エプロンのようなもの)に着いている「どんぶり」から無造作にお金を出し入れして使ったことから由来している。
「どんぶり」とは、江戸時代の職人などが身につけていた腰掛け(エプロンのようなもの)についているポケットのことです。
私たちがイメージする牛丼屋さんの丼だったり、うどんの器などとは一切関係がないのです。 このポケットから小銭を取り出して、アバウト(大雑把)にお金のやり取りをしていたことが語源となっています。
器である「丼」とは別物
牛丼などの器(うつわ)である、「どんぶり」とは別物です。
江戸時代の職人の腰掛けというエプロンのようなものについていた、ポケットのことを「どんぶり」と呼びました。 このどんぶりに小銭などを入れて、大雑把にお金を出し入れする姿から由来して、「どんぶり勘定」という言葉が生まれました。
ちなみに、「丼」と表現しても意味は同じのため、どちらを使っても良い。
「どんぶり勘定」の使い方
使い方は以下のようになります。
- お金に大雑把な人
- お金の出し入れがテキトーな状態
- 金払いが良い人
- お金にルーズな人
- etc..
使い方は多岐に渡ります。 財布を持たずに、テキトーなお金の扱いをしている人にも「あの人はどんぶり勘定だから〜」と表現することもできますし、金払いが良いお金持ちに対して、「あの社長はどんぶり勘定で気前が良い」と表現することも可能。
使い方はいろいろありますが目上の相手だったり、尊敬している人物に使うべき慣用句ではありません。
「どんぶり勘定」は悪い意味?
結論からいうと、どんぶり勘定という慣用句に良い意味も悪い意味もありません。 使い方によっては「大雑把」という悪い表現にもなりますが、本来はどちらでもありません。
たとえば、以下のような例文あれば悪い意味ということになる。
- 彼は後先考えずに、どんぶり勘定でお金を使うためいつも金欠だ。
「どんぶり勘定」の例文
例文をご紹介します。
- 僕は丼勘定のためすぐに金欠になってしまう欠点がある。
- どんぶり勘定の人こそキャッシュレス決済を使うべきだ。
- paypayはどんぶり勘定の人にとっては使いすぎ防止になる発明だ。
- 社長は飲み歩くときはお札をポケットに仕舞いどんぶり勘定で支払いを済ませている。
- 私は丼勘定が仇となって給料前はいつも金欠になって節約をしている。
- 丼勘定の人は気前よく食事をおごってくれることが多い。
- お金に無頓着な人ほどどんぶり勘定で、感情的に消費する傾向がある。
「どんぶり勘定」の類語
類語をご紹介します。
- 放漫財政(ほうまんざいせい)意味⇒細かい収支を計算せずに金を無造作に使うこと。
- 雑な予算管理
- ざる勘定
- 放漫経営
- どんぶり経営
類語をチェックしてみると、なんだか「だらしのない様子」であることがわかりますよね。 やはりお金に無頓着であり、大雑把な状態はあまり美しいとはいえず、どちらかといえばだらしなくてダサいイメージになる。
「どんぶり勘定」の英語
どんぶり勘定は、日本語の慣用句のため英語に直訳をしても英語圏の相手には伝わりません。 そのため、別の英文をご紹介します。
「The store is running a business without keeping proper accounts.(あのお店の経営はどんぶり勘定(収支の計算が大雑把)だね)」という英文であれば、お金に大雑把であるというポイントを押さえているため、英語圏の相手にも意味が伝わる英語となる。
「どんぶり勘定」の中国語
中国語にすると、「糊涂账」となります。
意味は、「大まかで大雑把な収支帳」となる。 「糊涂」←この言葉が、「ハッキリしない」という意味が込められている中国語です。
まとめ
それではおさらいしていきます!
- 意味は、「細かく計算などせずにおおまかに金の出し入れをすること」
- 語源は江戸時代の職人の前掛けのポケットに由来している
- 本来は良い意味も悪い意味もない。
- お金に大雑把という意味があるためネガティブに捉えられることもある。
- 類語は「放漫財政」「ざる勘定」
- 英語は「The store is running a business without keeping proper accounts.」
- 中国語は「糊涂账」
それでは以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございました!! あなたの1日が素晴らしい日になりますように。