四字熟語の解説

【電光石火】意味と使い方をわかりやすく解説!【例文あり】

電光石火(でんこうせっか)とは、「稲妻の光や火打ち石を打ったときに出る火のように、動きが非常に素早いたとえ」という意味があります。

ポケモンにでてくるピカチュウの得意技でもありますね。 

「電光石火」について、意味・使い方・例文・類語・対義語・英語をわかりやすく解説しました! ぜひ、参考にしてくださいね。

「電光石火」の意味

読み方は、「でんこうせっか(電光石火)」

「電光石火」の意味とは
  1. 稲妻(いなづま)の光や、石を打ったときに出る火のように動きが非常に素早いたとえ
  2. 非常に短い時間
  3. (例)ボクシング世界チャンピオンの電光石火のパンチ

この四字熟語は、雷の光や火打ち石からでる火花のような一瞬のスピード感を意味していることばです。

稲妻の光も、火打ち石から出る火花も一瞬ですよね。

非常に短く一瞬のできごとなどに使われる四字熟語です。

タオルちゃん
タオルちゃん
「電光石火」はポケモンのピカチュウの得意技だにゃ
トリ
トリ
アニメやゲーム、漫画などの必殺技にも使われることが多いよね

「電光石火」の語源・由来

電光石火の由来は、「電光(でんこう)」と「石火(せっか)」の2つに分類して解説することができます!

「電光」と「石火」とは
  1. 電光とは、稲妻、稲光のこと
  2. 石火とは、火打ち石を打ったときに一瞬でる火のこと

電光は、雷の稲光(いなびかり)であることをイメージしやすいですが、火打ち石(ひうちいし)というのは馴染みがありませんよね。

火打ち石とは、火を起こすための石です。 「火打ち石」を「火打ち金」に打ち合わせると一瞬だけ火がでます。 それを種火にして、火を大きくしていくための道具として使われていました。

現在では、ライターやマッチなどがあるため、簡単に火を起こせるようになりましたが、文明が発達していない時代では貴重な資源となっていました。

ちなみに、日本神話の物語にも「火打ち石」は登場します(^O^)b

小ネタではありますが、ライターはマッチより約50年間先に発明されています

「電光石火」の使い方

使い方としては、「一瞬のできごと」「ほんのつかのま」という非常に短い時間を表すときにつかうことができます!

タオルちゃん
タオルちゃん
スピード感を感じられる文章でよく使われているよね
トリ
トリ
実際に、「電光石火」を使った例文をみてみよう

「電光石火」の例文

例文をご紹介します。

「電光石火」の例文
  1. 青春時代は電光石火の早さで過ぎてしまった
  2. ボクサーのパンチはまさに電光石火といえる
  3. 明日の準備を電光石火で終わらせた
  4. フェラーリが電光石火のスピードで首都高を走り抜けた
  5. 僕の上司は電光石火の仕事術でいつも定時ぴったりに帰る
  6. 電光石火のごとく楽しい時間は過ぎてしまう
  7. 人気モデルが電光石火で表舞台から消えた
タオルちゃん
タオルちゃん
例文を読むと「電光石火」の意味をスッキリ理解できたにゃ
トリ
トリ
「ほんの一瞬」という状況がすごくイメージできるよね

「電光石火」の類語

電光石火の類語をご紹介します。 意味が似ている四字熟語がたくさんあるため、ぜひお気に入りの四字熟語をみつけてください。

「電光石火」の類語・四字熟語
  1. 疾風迅雷(しっぷうじんらい)
    ⇒素早く激しいこと。激しい風と激しい雷が由来になっている
  2. 疾風怒濤(しっぷうどとう)
    ⇒激しい風と荒れ狂う波
  3. 迅速果敢(じんそくかかん)
    ⇒実行がものすごく早いこと
  4. 電光朝露(でんこうちょうろ)
    ⇒稲妻の光や朝の露のこと
  5. 紫電一閃(しでんいっせん)
    ⇒研ぎ澄まされた剣をひと振りするとき、一瞬ひらめく鋭い光
  6. 脱兎の勢い(だっとのいきおい)
    ⇒逃げるウサギのような速さ
  7. 即断即決(そくだんそっけつ)
    ⇒間髪おかずその場ですぐ決めること
  8. 獅子奮迅(ししふんじん)
    ⇒獅子が奮い立って、猛進するような激しい勢い
  9. 勇往邁進(ゆうおうまいしん)
    ⇒恐れることなく、自分の目的に向かって、ひたすら前進すること

「電光石火」と意味が似ている四字熟語は、見た目も意味もかっこいいものばかりですよね!! ビジネスで活躍している人は、こういった四字熟語を座右の銘として大切にしてるケースも多いです。

ちなみに、「猪突猛進(ちょとつもうしん)」という四字熟語もイノシシがまっすぐ突進するようなさまを意味することばです。 いのしし年の方にとっては、おなじみの四字熟語ですよね!!

【猪突猛進の意味】使い方を例文でわかりやすく解説

「電光石火」の対義語

「電光石火」とは反対の意味になる類語・四字熟語をご紹介します。 スピード感のない表現などを中心にピックアップしていきます。

「電光石火」の対義語
  1. 深慮遠謀(しんりょえんぼう)
  2. 熟慮断行(じゅくりょだんこう)
  3. 思慮分別(しりょふんべつ)

この3つの四字熟語で共通しているのは、「じっくり深く考えて行動する」ということ。 スピード感とはまさに反対側にある四字熟語であり、未来の計画だったり、重要な仕事の案件などを吟味するときに使われることが多い。

個人的には、「思慮分別(しりょふんべつ)」という四字熟語は「注意深く考えをめぐらして決断すること」という意味があるため、人生において非常に重要な学びがふくまれているなとおもいます。

頭をあまり使わずに電光石火で猪突猛進することもたいせつですが、時と場合によっては「思慮分別」を意識するべきタイミングもありますよね(^O^)b

受験勉強でたとえるならば、「誰から何を学ぶか」を思慮分別して、目標が定まったらあとは愚直に電光石火で復習を繰り返すようなイメージです(笑)

「電光石火」の英語表現

電光石火とは、漢字を使った四字熟語となるため、英語に直訳するのはむずかしいです。 しかし、意味として通じる英文であれば表現可能なのでご紹介します!

「電光石火」は英語で、「At lighting speed」と表現することができます。

意味は、「光(電光)のような速さで」となります。

ちなみに、ポケモンのピカチュウの必殺技である「電光石火」は英語では「QUICK ATTACK(クイックアタック)」という表現で放送されているようです(^O^)b

まとめ

それではおさらいしていきます!

  1. 電光石火とは稲妻の光や火打ち石の火のように動きが素早いたとえ
  2. 非常に短い時間という意味がある
  3. 類語は「疾風怒濤」「疾風迅雷」
  4. 対義語は「思慮分別」
  5. 英語で「At lighting speed」

それでは以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございます。