四字熟語の解説

【猪突猛進の意味】使い方を例文でわかりやすく解説【語源】

猪突猛進(ちょとつもうしん)とは、目標に向かって向こう見ずに突き進むこと。という意味があります。

個人的には、エネルギッシュで少年漫画のような情熱とスピード感をイメージさせる四字熟語なので、すごく好きな言葉です!

このページでは、猪突猛進について例文、語源、使い方などをわかりやすく解説しました♪

ちなみに、猪突猛進は悪い意味として使われることがあるのを知っていましたか? その理由についても、やさしく説明しております。

猪突猛進の意味

読み方は、「ちょとつもうしん」

猪突猛進の意味

【意味】目標に向かって向こう見ずに突き進むこと

イノシシの突進に例えられた四字熟語

(例)私は猪突猛進で、今やるべきことだけを全力でやる

実は、猪突猛進(ちょとつもうしん)には、周囲のことや状況を考えずに1つのことに向かって猛烈な勢いで突っ走ることという意味もあります。

ですので、悪い意味としてネガティブなケースで使われることもあります。(こちらについては、後ほどたっぷり解説しています)

  1. 私は猪突猛進でやりたいことに没頭してしまうクセがある

↑悪いように捉えることもできますが、圧倒的な行動力・集中力があるというポジティブな捉え方をすることもできますよね。

猪突猛進の使い方

猪突猛進には、後先を考えずに一点に向って突き進むという意味があるため、日常ではさまざまな使い方をすることができます。

試験本番まで残り1週間だから、猪突猛進で1分もムダにせず勉強した

このように後先かんがえず、残りの日数を一生懸命に勉強するという表現で使うこともできます。

原則としては、「後先、状況を考えずに突っ走る」という悪い意味で使われることがある四字熟語ですが、個人的には時と場合によって捉え方が変わると思っています!

猪突猛進を使った例文

いくつか例文をご紹介します。 例文を読むことにより、「猪突猛進」の意味をすんなり理解することができます。

私はやると決めたら周りに反対されようが猪突猛進することができる

猪突猛進で読書をしていたら圧倒的な知識量が身についた

私のメリットは猪突猛進でエネルギッシュに行動できるところ。しかし、時と場合によっては猪突猛進でデメリットになることもある

猪突猛進でビジネスに没頭していたらあっという間に年末になっていた

好きなことで生きるためにゲームばかり猪突猛進でやっていたらお金がなくなり家族に迷惑をかけてしまった

猪突猛進で行動していたら周囲にバカにされてしまった

仕事では猪突猛進の精神も重要だが、頭を使うことはさらに重要である

猪突猛進という四字熟語は、素晴らしい武器となる側面もあれば、致命的なミスにつながる弱点もあります。 一長一短のある表現なので、どういった状況で使われるかによって良い意味にもなるし、悪い意味となることもある。

猪突猛進の語源と由来

猪突猛進の語源は、イノシシの習性が由来となって生まれた四字熟語です。

猪(いのしし)は獲物を見つけると脇目も振らず、状況がどうであれ一点の方向に突っ走る習性があります。
猛々しく猛烈に直進してゆくさまが語源になっている

「イノシシは足が短いから曲がれない」と聞いたことがありませんか? じつは、あれはデタラメな情報なのです(笑)

イノシシは、足も早いし、急発進もできてさらに曲がることもできる万能な運動能力を持っている動物なのです。

つまり、猪突猛進は悪い意味で使われることがありますが、イノシシのような状況に応じた変化に対応できる能力が備わっていれば、すごく良い意味として使える四字熟語だとは思いませんか?

私は、猪突猛進という四字熟語がだいすきです!

猪突猛進は良い意味?悪い意味?

基本的には、猪突猛進は悪い意味として使われることが多いです。 このようなネガティブな表現で揶揄されることもあります。

Aくんという新入社員は情熱があるけど、猪突猛進してしまう癖があり、とんでもないミスを連発してしまうことがある

こういった使い方をするときは、「後先考えずに、一点だけを見て突っ走ってしまう」というネガティブな意味として表現されます。

とはいえ、先ほども説明したように、イノシシは瞬間的にスピードを出すことができるし、さらには横にも曲がれる俊敏性の高い動物なのです。

つまり、本来の四字熟語には悪いイメージを持っている人も一定数いますが、本来は良い意味も悪い意味もないと考えるのが正しい捉え方であるといえます♪

猪突猛進の良い言い方

猪突猛進と似ている言葉で、相手に使ったとしても良い意味、良い言い方になる四字熟語をいくつか紹介します。

一心不乱(いっしんふらん)⇒1つのことに集中しており、別のことに心を奪われないこと。肯定的な意味がある

勇往邁進(ゆうおうまいしん)
⇒恐れることなく、自分の目的・目標に向かって、ひたすら前進すること。

全速前進(ぜんそくぜんしん)
⇒全速力で前に進むこと

勇猛果敢(ゆうもうかかん)
⇒勇ましく強いさま、強い決断力をもって物事に取り組み推進するさま

これらのような、世間一般では悪い意味・ネガティブなイメージがついていな四字熟語であれば相手に不快にさせてしまうことはありません。

どれも素晴らしく、前向きな四字熟語なのでぜひ覚えておいてください♪

猪突猛進の類語

いくつか類語をご紹介します。 類語、関連ワードをチェックすることで「猪突猛進」を記憶にインストールしやすくなるメリットがあります。

猪突猛進の類語
  • 遮二無二(しゃにむに)
    意味⇒一つのことをがむしゃらにすること。
  • 直情径行(ちょくじょうけいこう)
    意味⇒感情の赴くに任せて思うとおりに行動すること
  • 短慮軽率(たんりょけいそつ)
    意味⇒結果がどうなるかを考えずに、行動や物事を決めること。
  • 熟慮断行(じゅくりょだんこう)
    意味⇒十分に考えた上で、思い切って実行すること。
  • 直言直行(ちょくげんちょっこう)
    意味⇒思ったことははっきり言い、考えたことをそのまま行うこと。
  • 一意専心(いちいせんしん)
    意味⇒ほかのことを考えずその事だけに心を集中すること。

猪突猛進は、何も考えず突っ走るという意味がありますが、熟慮断行(じゅくりょだんこう)は、思考が伴った上での行動なので、後者は良い意味でつかわれます。

まとめ

それでは、猪突猛進(チョトツモウシン)の意味についておさらいしていきましょう!

  1. 悪い意味として使われることもある
  2. 語源はイノシシである
  3. 猪突猛進は四字熟語
  4. 良い意味として使うこともある
  5. 目標に向かって向こう見ずに突き進むという意味がある

いのしし年(亥年)になると、「猪突猛進」という四字熟語がものすごく人気になります! いのしし年の方にとっては、非常に縁のある言葉なのではないでしょうか。

私も、まっすぐで一直線に突っ走るエネルギッシュな四字熟語なので、すごく大好きです♪

ちなみに次回の猪年は、2031年です!

それでは最後までお読みくださりありがとうございました。