四字熟語の解説

【文武両道の意味】使い方や語源を例文を使ってかんたんに解説!

文武両道(ぶんぶりょうどう)とは、「学芸と武芸」その両方に努め優れていること。という意味があります。

簡単にいうならば、スポーツもできるし勉強もできると表現することができます。

最近では、学生に対して使われることが多くなりましたが、本来としては対象となる人物は人間すべてです。

このページでは、「文武両道」をわかりやすく意味、使い方、例文、類語を説明しております♪

ちなみに、文武両道の語源は今からざっと2000年前以上ということを知っていましたか? この記事では、どこよりも文武両道という言葉を深く掘り下げて解説しているため、参考にしてくださいね!

文武両道の意味

読み方は、「ぶんぶりょうどう」

文武両道の意味を簡単に解説

【意味】「文事と武事」「学芸と武芸」その両道に努め、優れていること

(学問・武芸に秀でていること)

簡単にいうと、現在では「勉強もできてスポーツも得意」という状態です。

(例)生徒会長の彼女はバスケ部の主将でもある
(例)甲子園で優勝した彼は卒後後は東大に入学する

文武両道(ぶんぶりょうどう)とは、文事(学問、勉強)と武事(運動、部活、スポーツ)の両方を努力して、さらに優れた成績や能力を持っているということです。

簡単にいえば、小学生で文武両道を表すならば「足が速くて通知表がオールAの人気者」ということになる。

学校に1人はいますよね! 勉強もできるし、部活ではスポーツで優秀な成績を収めてしまうような文武両道な生徒がいるはずです。 こういった人物のことを「文武両道である」と表現することができます。

基本的には、良い意味として相手を肯定したり、称えるときに使う四字熟語です!

令和の現在では、文武両道とはスポーツや運動のことを指していますが、かつては国技である「相撲、柔道、空手、剣道」などの武芸を意味していたと言われています。

文武両道の使い方

「文武両道」の使い方は、相手に対して使うことが多いです。

時と場合によっては、面接や履歴書などで経歴を話すときに、「文武両道を理念として日常生活に務めてきました」などと、自分の経験として語ることができます。

良い意味として使われる四字熟語ですので、どのような使い方をしてもマナー違反になったり、失礼になるということはありません。

目上の相手に対して、使うことも可能です。

「文武両道」を使った例文

いくつか「文武両道」という四字熟語を使った例文をご紹介します。

僕の弟は文武両道で常に努力を惜しまない人間である。自分も尊敬している。

文武両道を志して高校に入学をしたら、勉強と大好きな部活を本気で取り組みたいと思っている

「文武両道など不可能である」という言葉を聞いたことがあるが、自分はそうは思わない

勉強ができることが自信になって、スポーツも頑張っていたら文武両道を実現していた

文武両道の先輩に憧れて部活だけではなく、学習も頑張るようになってから毎日が楽しい

文武両道は二兎追う者は一兎も得ずということわざを否定する言葉である

僕は文武両道という言葉が嫌いだ。まずは一点に集中して取り組むべきだと思う

完璧主義になると文武両道を果たせなくなる。いま目の前を必死に生きることが文武両道への道である

文武両道とは、学問も武芸も秀でているということになるため、非常に素晴らしい状態です。 大半の人は、文武両道を目指しているか、文武両道である相手に対して使うことが多いと思います。

私も学生時代に、部活ばかりやっている同級生がテストで圧倒的な成績を叩き出しているのを見て、必死に追いつこうとしていた記憶があります(笑)

彼女いわく、「とにかく目の前のことを必死でやるのがコツかな」と言っていたのが、現在でも非常に役立っています(^O^)b

文武両道の語源

文武両道の語源は中国の歴史書から由来しています。 諸説あるようですが、その中でも有力な説をご紹介いたします。

「文武両道」の語源は中国の史記(しき)です。

文武両道の語源は中国の歴史書

中国の歴史書である史記に、司馬遷(しばせん)という人物が次のような言葉を残したとされています。

「文事あるものは必ず、武備あり」

この言葉の意味は、「文事も武芸も片方に偏ってはならない」ということ。

つまり、どちらかをおろそかにするのはいけないことである。という教えです。

司馬遷(シバセン)という人物は名前だけ聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。 史記という歴史書の著者であり、紀元前135年(145年という説もある)の人物です。

今からざっと2100年以上前の人物が残した言葉が語源となり、文武両道という四字熟語が生まれたと考えられています!

(紀元前の中国では)「文武」の「武」は武官(軍人)から由来していると考えられます。

文官は頭を使う役職、武官は護衛などの体を使う役職のため、「精神と肉体」の両者を秀でた者(または状態)を文武両道を指す言葉になったという説があります

タオルちゃん
タオルちゃん
紀元前に読み書きができるというだけで、すごい能力だにゃ
トリ
トリ
2000年以上も前なのに現在にも通ずる言葉を残すなんて本当にすごい偉業だね

文武両道の文武という語は日本にもあった

文武両道の「文武」という言葉は、古代の日本にもありました。

文武天皇(もんむてんのう)は、飛鳥時代に697年〜707年まで活躍された人物です。 この文武天皇(もんむてんのう)は14歳という若さで天皇に即位しました。

日本にも、すでに「文武」という言葉自体は存在していたことがわかります。

文武両道の類語

文武両道の類語、似ている四字熟語をいくつかご紹介します。

  1. 賢才式略(ケンサイシキリャク)優れた才知を持つひと
  2. 才色兼備(サイショクケンビ)すぐれた才能と美しい容姿の両方をもっていること
  3. 允文允武(インブンインブ)武道・学芸、ともにすぐれていること
  4. 文武兼備(ブンブケンビ)勉学と運動のどちらも優れていること
  5. 文武二道(ブンブニドウ)文と武との二つの道
  6. 右文左武(ユウブンサブ)文武の両道を兼ね備えること
  7. 知勇兼備(チユウケンビ)知恵と勇気を兼ね備えていること

文武両道と似ている四字熟語、意味はほとんど同じ言葉はいろいろあります。 しかし、文武両道がやはり1番よく目にする四字熟語なのではないかなと思います(^O^)b

ちなみに、才色兼備は基本的に女性に対して使われることがある四字熟語です!

まとめ

それでは文武両道のまとめのおさらいをします。

  1. 文武両道は学問武芸に秀でているさま
  2. 語源は中国の歴史書である「史記」
  3. 司馬遷(しばせん)という人が書いた
  4. 文官・武官から由来している説がある
  5. 文官は紀元前の中国で頭を使う役職
  6. 武官は紀元前の中国で体を使う役職
  7. 両方を兼ね備えた者を文武両道と指す
  8. 飛鳥時代に文武天皇という人物がいた
  9. 現在は勉強と運動が優秀な人物に使う
  10. 文武両道は良い意味をもつ四字熟語

文武両道という状態は、学生だけが目指せるものではありません。 社会人になってからこそ、運動や勉強や人生の充実度を高めていくためのきっかけとして目指すことができますよね!

私は、何歳になっても勉強は続けるし、体力を落とさず健康的な生活をするために運動と筋トレは継続しています(^O^)v

お互いに、文武両道を目指し充実した人生を送るために今日も生きていきましょう!

それでは以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございました♪