言葉の意味と由来

【青二才の意味】由来や使い方をわかりやすく説明します【例文あり】

青二才(あおにさい)」とは、若くて経験の浅い男、未熟な半人前という意味があります。

このページでは、青二才という言葉の意味や語源・由来を徹底的にわかりやすく説明しています!!

1度読めば、一生使える知識をたったの2分でマスターすることができます♪

ちなみに、青二才(あおにさい)とは男だけに使われる言葉だということを知っていましたか? 由来を知れば、「なるほどね!」と納得できるとおもいますので、ぜひチェックしてください。

青二才の意味

読み方は、「あおにさい」

青二才 意味

【意味】若くて経験の浅い男

ひよっこ、鼻たれ小僧と言い換えることができる。

(例)見た目はいっちょ前だが中身が空っぽなあいつは青二才だ

基本的には、若くて経験の浅い男に対してつかわれる言葉です。 「まだまだ修行が足りないんじゃ!!この青二才が〜!!」というセリフをスポーツ漫画の師匠的なキャラクターが発言していることがあります。

まだまだケツの青いガキンチョに対して、「お前は青二才だ」という表現したりする。

青二才の由来・語源

青二才の由来は諸説ありますが、有名なのが、お魚の「鱸(スズキ)」です。

有力な説をいまからわかりやすく説明します。

青二才の語源は魚の鱸(すずき)

鱸(すずき)は出世魚(しゅっせうお)です。
年齢や大きさによって名称が変わる魚なのですが、
鱸がまだ二歳のころは青くて小さいことに由来しています。

鱸(すずき)は成魚になると1メートル以上の大きなサイズになります。
しかし、二歳のころの鱸は60センチ以下の大きさなのです。

この様子から、「青二才」という言葉が生まれたという説があります

スズキというお魚が、二歳のころはまだまだ未熟で小さい状態が由来となり、「青二才(あおにさい)」という言葉ができたと言われています。

そこで気になるのが、「なぜ、青なのか?」という点。

その理由は、スズキが二歳のころは色味が青っぽいことに由来していると考えられています。 (ちなみに、スズキが二歳のときの名前は「フッコ」

タオルちゃん
タオルちゃん
果物がまだ熟していないときは青色だよね
トリ
トリ
その通り。「青い果実=未熟」という捉え方が一般的だね
タオルちゃん
タオルちゃん
青二才の「青」が未熟であるという意味なんだね

実際に、果物や野菜などでも食べごろになるまでは、青い状態であることが多いですよね。 この様子からも、未熟でまだ日が浅い状態を「青い」と表現することがあります。

反対に、完熟として食べごろになった食べ物は赤く熟していることが多い。 寒色系は未熟、暖色系は成熟と考えることもできます。

トマトも食べごろになる前は、真っ青に近い緑色です。 柿も成熟するまえの色は青くて、食べると渋い味がします。

「青二才」という言葉を生み出した先人たちの発想力は素晴らしいな〜とおもいます。 語源を知ることで、すごく的確な表現であることがわかりますね♪

ちなみに、スズキと同じ出世魚の「ボラ」という魚は、「とどのつまり」という言葉の語源になっています。 くわしくは、「【とどのつまり】意味と語源をわかりやすく解説!【例文つき】」をお読みください。

[青二才]を使った例文

いくつか例文をご紹介します。 例文を読むことで、「青二才」という言葉の使い方を理解しやすくなるメリットがあります!!

彼はスーツに腕時計をしてバッチリ決めているが中身がない、青二才である。
どれだけ口で自慢しようが実績がない彼は青二才だ
上司に青二才だとバカにされたが、実績も学力も彼よりは上である
空手の師匠に逆らったら、「この青二才が!!」とこっぴどく叱られた
青二才と甘く見ていた彼も、今では立派なビジネスリーダーになった
僕のような青二才はただ素直に学び、日々実践を積み重ねることだけが成長への道である
僕は青二才だが、伸びしろがすごい。だから愚直に毎日行動を積み上げている

「青二才(あおにさい)」という言葉は、相手をののしって使う形になりますが、自分を「青二才」だと自覚している若者は、余裕をぶっかましている大人よりも圧倒的に強いとおもいます。

なぜなら、慢心や油断がないからですね。 自虐風に、「まだまだ自分は青二才なんで..」とわざと自分を下げるような言い方は不適切ですが、青二才であることを自覚した上で、「よしやってやるぞ!!」という勢いがある若い男性は、どの世代よりもエネルギッシュで可能性に満ちているはずです。

青二才の類語

青二才の類語、関連ワードをご紹介します。 関連する言葉をチェックすることで、意味をすんなり理解することができます♪

青二才 類語

ルーキー→新人
はなたれ小僧→半人前のこども
ガキ→子供の俗称
ひよっこ→未熟者
未熟者→低能、のろま
うつけ者→愚かな者
でくのぼう→厄介なばかな人

「ひよっこ」は未熟者という意味ですが、語源は雛(ひよこ)です。 文字とおり、ひよこの状態は成長段階でまだまだ半人前ですよね。 未熟で守ってもらわないと命を落としてしまうほど弱い状態です。

半人前のひよこから、一人前のニワトリへ成長するまでは、青二才であるという表現ができますね(笑)

青二才は女性に使える?

青二才は未熟者の男性のみに使われる言葉です。 ですので、女性に青二才は使いません。

別の言葉として、「青女(せいじょ)」というものがありますが、雪や霜を降らす女神という意味があります。 ずいぶんと、青は青でも男と女では意味としての差があるな〜とおもいました(笑)

未熟な女性のことを、青二才とはいいませんが、「小娘」と表現することはあります。 時代劇などで、年上の女の人が、若い女性に「あおの小娘が!!」と厳しくイヤミを言っているシーンを目にしたことがあるとおもいます(笑)

青二才、小娘とどちらにせよ、いい意味としては使われないので、決して他人には使わないほうが無難です(*^^*)

まとめ

ちなみに、青二才という言葉には明確な年齢はないそうです。 

大学院を卒業した24歳の男性は、就職した会社に行けばルーキーとなるため、青二才というポジションになります。 しかし、年齢がいくつであろうが、ルーキーの状態になれば誰だって青二才だといえますね。

もちろん、他人から「君は青二才だ!!」と言われると腹が立つでしょうが、青二才のつもりで本気で取り組むという姿勢はずっと持ち続けていたいですよね(*^^*)b

私も何歳になっても勉強はするし、わからないことがあれば素直に学べる人間でいたいです♪

それでは以上になります。 最後までお読みいただきありがとうございました!!